1: 2025/06/14(土) 14:54:44.86 80年代や90年代には、パソコンのデータ保存といえば「フロッピーディスク」が当たり前の時代がありました。しかし、より大容量で高速な記録媒体が登場し、フロッピーディスクが急速に一般家庭やオフィスから姿を消したのも事実です。 【中略】 フロッピーディスクがそれでも古い業種で使われ続ける最も大きな理由としては、巨額の投資が行われたり、社会インフラとして長期間稼働することが前提の「レガシーシステム」において、フロッピーディスクが組み込まれ続けていたことが挙げられます。 ■産業機械の耐用年数の長さとシステム更新の難しさ 数十年単位で稼働する高価な産業機械や制御システムでは、一部のコンポーネント(FDDなど)を更新するためだけにシステム全体を入れ替えるのは経済的に見合わない場合があります。また安全性や精度が厳しく問われる分野(例:製造ラインの精密機械)では、一度認証を受けたシステム構成の変更は再認証が必要となり、時間とコストもかかります。 そのため「一度認証を受けており、数十年単位で稼働が安定している産業機械」であれば、システム更新することなく、フロッピーディスクを使って機械を稼働させ続ける方が望ましい場合がよくあります。 たとえば射出成形機、検査装置、旧型のオシロスコープなど、特定の製造業の現場や研究機関ではフロッピーディスクが現役のケースが少なくありません。より小規模な例としては、たとえば刺繍ビジネスを行う小規模な会社の刺繍ミシンのデータ転送にフロッピーディスクが現役で使われている場合もあります。刺繍ミシンは数百万円する場合もあり、小規模な企業にとっては買い替えの負担が大きい場合があるためです。 航空機のシステムは些細な不具合も許されないため、長期間にわたり安定動作が確認されている技術が優先され、新しい技術の導入には慎重です。また航空機は開発から退役まで数十年という非常に長いライフサイクルを持つ場合もあるため、設計当時に標準的だったフロッピーディスクが、そのまま使われ続けるケースもあります。 同様に軍事分野でもフロッピーディスクが使用されるケースがあります。航空機と同様に安定動作が求められる分野であることに加え、外部ネットワークから隔離された環境での確実なデータロード手段としての側面もあったと考えられます。 スマホライフplus 2025-06-14…