1: 2025/06/13(金) 10:19:50.00 「日本が観光業で稼ぐ」について「観光業は付加価値の低い新興国のビジネス」とか「労働人口が減っているのに人手が取られる」と、感情的に否定的意見が多いような印象を受ける。本当に観光業で稼ぐのはダメなのか? 経済産業省が2024年に発表した調査によると、訪日客消費額は推計8.1兆円で自動車に次いで2位の輸出産業となっている。これは半導体や鉄鋼を上回る規模だ。 2020年のコロナで客足はほぼゼロに落ちたが、その後の回復は想像以上に早く、2024年10月単月の来訪者で過去最多の331万人を更新し、年間の旅行収支も5.8兆円超へ膨らんだ。 まず、このデータから「観光業は稼げない」という意見と事実は異なるということがわかる。 では次に「観光業は後進国のビジネス」という意見について考察する。結論から言うと、これは間違いで実は観光業はG7など先進国が持つ強い産業なのである。 フランスではGDPの約9%、スペインでは12%超を占める主要産業である。アメリカはGDPの約7.6%(2023年)、雇用面では1,500万人超を支える巨大産業となっている。G7ではないが、中国はGDP比で約11%(コロナ前で13%超)、政府が観光振興を国家戦略として推進している。観光が「ダメな産業」なら他国でもそうした動きがあるはずだが、今のところは目立った施策はない。 我が国は2024年で7.5%(WTTC)の想定となる。観光業が盛り上がることで、円が買われ極端な円安に歯止めをかけてくれており… 続きはこちら アゴラ…