1: 久太郎 ★ 2025/10/29(水) 12:14:16.94 ID:oZL6f+AH9 サッカー界には黒い影もつきまとうもので、かつての東欧ブルガリアではマフィアが影響力を持っていたこともあったようだ。マンチェスター・ユナイテッドで活躍した元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ氏は、元チームメイトであるリオ・ファーディナンド氏のポッドキャストで、若き日にマフィアに誘拐され移籍を迫られた恐怖のエピソードを語った。これは自伝のなかでも語られていたエピソードだったが、詳細が語られたのは初めてだ。 それは祖国のCSKAソフィアに所属していた18歳のときに起こったという。 「車を持っていなかったんだけど、練習後にチームメイトが『一緒に来てくれ。友達のところに連れていくから』と言ったんだ。私は少し世間知らずだった。同じチームでプレイしていたから、彼を信頼していたのかもしれない。それで彼の車に乗り込んで、レストランに連れていかれたんだ」 「あるテーブルには、男が一人で座っていた。他の3つのテーブルには、冷蔵庫のような大男や、典型的なバルカン系の男たちが座っていた。とにかく怖そうだったんだ。男は『こっちに来て座りなさい』と言った。私は座ったけど、心のなかで『何が起こっているんだ? 父さんに電話しなきゃ、父さんに電話しなきゃ』と考えていた」 ベルバトフ氏は、悪名高いギャングのゲオルギ・イリエフの一団に違いなかったと語った。イリエフはかつてレスリングの選手だったが、集団強姦に関与した罪で有罪となり、釈放後に犯罪組織のボスになったといわれる人物だ。イリエフは自身のサッカーチームを持っており、ベルバトフはそこに勧誘されたという。 「『君のことは知ってる。チームを変える必要がある。君をチームに迎え入れたい。君を獲得する必要がある』と言われた。僕は『ああ、でも僕はCSKAソフィアでプレイしている。だって、あそこが好きなんだ』と答えた。彼は『なんとかするから、心配するな』と言ったんだ。もちろん、すごく怖かった。2〜3時間そこに座っていた。結局、その男は父に電話させてくれた」 「18歳だった私は、当時のブルガリアのやり方を知っていたから、これで終わりだ、やつらは私を殴り倒すかもしれないと思った」とベルバトフ氏は語っている。しかし最終的には父親に連絡し、家に帰ることができたという。 ファーディナンド氏はそれまで誘拐について知らなかったのか、そのチームメイトと話すことはなかったのかと疑問を呈したが、ベルバトフ氏は「信じられないような出来事に聞こえるかもしれないけど、私にとっては特別なことではなかった。当時の生活の一部だったんだよ」と語った。当時のブルガリアのサッカー界では、マフィアが影響力を持ち、そんなことも起こっていたようだ。 ベルバトフ氏は2001年までCSKAソフィアでプレイしたのち、ドイツのレヴァークーゼンに移籍している。…