739: 382 254Tglpcrg 2015/09/14(月) 15:24:43.02 .net その日、俺は会社を早退して嫁を待っていた。 嫁は帰ってくるや否や、俺の存在に驚くのと同時に、何かを色々と悟ったのだろう。 心配そうな表情をして黙って俺の前に座った。 「俺が何を言いたいのか、分かるな?」 「はい」 嫁は泣きながら、でも淡々と全てを話した。 時期はレスになる少し前から。浮気するようになってバレるのが怖くて拒否していたと。 恋愛気分に浸っていて楽しかった、でも好きではない、貴方だけ、と、まさに常套文句を嗚咽を漏らしながら喋る嫁。 週一くらいで逢っていた。連絡手段はメール、でもいちいち消していた、等々、俺が知っている事は全て自主的に話してきた。 「洗いざらい話せ」「これが全てです」 「写真は?」 「・・・・・え?」 震える嫁を後に、PCの電源を入れようとすると嫁が泣きながら俺の右腕に縋ってきた。 「ごめんなさい、ごめんなさい」 「お前、俺に病院行けと言ったよな?」 「頭おかしくなったと思ったんだろ?」 「あんなもん見つけたら、誰だっておかしくならないか?」 嫁、号泣。そしてずっと頭を床につけて謝り倒す。 「とにかく、今すぐゼンを呼べ」 「はい」 嫁は抵抗する事なく携帯をかけ始めた。電話帳に入れてないようで番号を一つづつ押していた。…