[ 1 ] 親が子の結婚相手を探す「代理婚活」。子の「身上書」と写真を持参し交流会に参加、これはという人に声をかけ「身上書」を交換。それを持ち帰りわが子が見て気に入ったら実際にお見合い、というシステムだ。婚活に詳しいノンフィクション作家の黒川祥子さんは言う。 「娘を持つ親は医師、国家公務員など高学歴・高収入の息子を持つ親の元に到、息子を持つ親は20代の娘を持つ親の元に並ぶ。とにかく“孫の顔が見たい”ということでしょう」 「政府の旗振りも影響しているのか、出産可能年齢を意識する親御さんが多い。とてもシビアになっています」 3月26日(横浜)、4月23日(東京)にも交流会を開催するが、問い合わせが到しているという。 息子の相手を探す父親が「年収は700万円ですが、転勤があります」と打ち明けると、相手の母親は「一人娘なので東京以外に嫁がせるつもりはありません」と身上書の交換を拒んだ。 東大卒の国家公務員の息子を持つ母親の前には女性の親の行列ができていた。まるでオーディションのように「うちの子は料理が得意なんです」「趣味が合うはず」と次々とアピールをしていく。 一方、30代の長男の結婚相手を探す父親は、「こういう場所では高卒だとなかなか目に留めてもらえない」とこぼした。…