[ 1 ] オットセイは1頭のオスと多頭のメスによるハーレムを作ります。1頭の強いオスに対して平均20頭ものメスが集まるのだそうです。 2008年のNHK動物番組「ダーウィンが来た」によると、 ハーレム形成の前には、オス同士の争いが繰り広げられ、 勝ってハーレムを形成できるオスは全体の2割ほどだそうです。 戦いに負けた「あぶれオス」は、しばらく 海岸に留まりハーレムの様子を伺っているものの、勝ち目がないと悟るとハーレムの周辺から姿を消そうです。 そして「負け組オスの村」を作って一生を過ごすのだそうです。番組ではその丘を「傷心の丘」と呼んでいました。 負けたオットセイたちは、その丘で一生子孫を残すこともないままに生涯を終えていきます。 一方勝ち残ったオスはハーレムにいるメスに平均15頭の 子供を産ませます。20頭×15頭、約300頭の子孫を、たった1頭のオスが残すのです。 まさに「勝者総取り」の世界です。これはオットセイに限ったことではなく、ライオン・ヒヒ・インパラ・キジ・孔雀・クマノミなど、哺乳類から鳥類魚類までに見られる現象だそうです。 現代の日本社会においても「交際経験なし」という20代の男性は46%にのぼるそうです。…