老眼鏡はいらなくなる? 点眼薬がもたらす新たな可能性 | WIRED.jp点眼薬の新アプローチピロカルピン: 瞳孔を縮小し、毛様体筋を収縮させ、レンズの柔軟性を高める。アルゼンチンの臨床試験: 1%、2%、3%濃度のピロカルピンとジクロフェナク併用で、766人(平均55歳)を対象に2年間の後ろ向き研究。結果:1時間後、平均3.45行分のジャガー表視力改善。1%濃度: 99%が最適視力、2行以上読解可能。2%濃度: 約70%が3行以上読解可能。3%濃度: 80%以上が3行以上読解可能。効果は最大2年間持続(中央値434日)、1日2~3回点眼。副作用:軽度の刺激感や頭痛(32%)、充血、流涙、かすみ、夜間視力低下、光過敏、焦点切り替え困難、飛蚊症など。まれに網膜剥離の可能性。試験では治療中止者なし。今後の展望:軽度老眼には1%、進行した老眼には2~3%が有効。眼鏡や手術の完全な代替にはならないが、代替手段として有望。さらなる大規模研究で安全性と有効性を評価予定。…