
1: 名無し@サポーター 2025/10/11(土) 06:29:46.66ミドルシュートが少なすぎる 日本代表は10月10日、国際親善試合でパラグアイ代表とホームで対戦して2-2でドローに終わった。 前半は良かった。でも、決めるべきところで決められなかった。それが全てだよ。 引きすぎたのもあって、後半は相手が前がかりになってきた。そしたら完全に相手のペース。日本は前からプレスもかけられないし、シュートチャンスまでいくケースが少なくなった。 そして2点目を取られて、ビハインドになって焦ってしまった。なんとか引き分けたけど、南米に勝てないというジンクスは、ホームでも破れなかったね。 パラグアイはディフェンシブなチーム。南米予選でも攻撃の機会は少ないけど、失点も少ない。守りのチームで、しっかりブロックを作ってくる。メッシみたいに特別なスキルを持った選手がいるわけじゃないから、日本としては組みやすい相手のはずだった。 でも、1対1は強い。中村も斉藤も、なかなか相手DFを抜ききれず、ドリブラーが自分の特徴を活かせなかった。そこが力の違いだよ。 日本はベストメンバーじゃなかったとか、怪我人が多かったと言うけど、それは層が厚くないってことだよ。同じレベルの選手が何チーム分もいないということじゃないかな。 それにしても、ミドルシュートが少なすぎる。小川が良いシュートを1本打って決めたけど、あれくらいだよ。なぜサイドからでもシュートを打たないのか。日本のサッカーは、エリアの中に入らないとダメ、繋いで入らないとダメというサッカーなんだよね。でも、相手のレベルが高くなれば、ブロックを作られて簡単にはいかないよ。 これで直近の親善試合は3試合で2分1敗。ワールドカップだったら、もう予選落ちだよね。1勝もしてないんだから。それなのに選手たちはみんな「ワールドカップで優勝する」と言う。 言うのは簡単だよ、タダだからね。でも、その言葉を裏付ける根拠がない。実績がないんだよ。引き分けで喜んでいるようじゃ、先が見えている。 日本はビハインドになって、追い込まれないと必死にならない。学生の夏休みの宿題とか、営業マンの月末みたいなサッカーなんだよ。「時間がないから頑張ろう」って。そういうサッカーをもっと早い時間からできないものか。引き分けて満足している日本を見るのは、ちょっと悲しかった。 相手は南米予選6位で、久しぶりにワールドカップに出場するチーム。気持ちが入っている。日本は毎回出ているけど、それはアジアでやっているから。地域差を縮めるには、口だけで優勝すると言うのではなく、結果を出さないと。 アジア最終予選の前は、ものすごく上手く見えるんだ。でも、ワールドカップ出場が決まってから強い相手とやると、いつも苦戦する。毎回そうなるということは、何も変わってないってことだよ。 海外組、海外組と言うけど、どのリーグでどの相手とやっているかが重要。スコットランドリーグとプレミアリーグじゃ全然違う。オランダやベルギーの代表選手は、みんな国外のビッグクラブでプレーしているんだよ。その現実を冷静に分析しないと。 日本代表のファンもそうだよね。勝つためのファンじゃなくて、楽しむためのファン。アイドルのコンサートを見に来て、喜んで帰るみたい。2-2の引き分けは何も面白くない。もっと厳しさがないと、選手には響かないよ。 4年に1度、同じ景色を見ている。でも、全然変わらないのが歯がゆいよね。変わらないのに、ベスト16の壁を破るなんて、そんなに簡単なことじゃないよ。【著者プロフィール】セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、80歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。…