1 名前:昆虫図鑑 ★:2025/04/12(土) 15:36:48.09 ID:88MdV5MF.net 2025年04月10日、『韓国銀行』が「2024年の資金循環統計」を公表しました。 この。「資金循環統計(Flow of Funds Statistics:略称FFS」というのは、お金がどこから幾ら出て、どこに幾ら供給されたのか――を示しています。 (略) まず、総経済(Total economy)の純貸出額が大幅に増加している点です。 2022年:+24.1兆ウォン 2023年:+46.8兆ウォン 2024年:+116.6兆ウォン これは国内全体として「余剰資金が増えている」ことを示しています。 次に、家計(と非営利団体)が持続的な純貸出増となっている点です。 2022年:+196.3兆ウォン 2023年:+160.5兆ウォン 2024年:+215.5兆ウォン 家計が借り入れを控え、貯蓄を増やしている状態です。消費を抑制して、金融資産を積み上げていると考えられます。消費が抑えられるのは良いことではありません。 3つ目は、企業(非金融法人:Non-financial corporations)の純借り入れが大幅に減少しています。 2022年:-201.7兆ウォン 2023年:-109.4兆ウォン 2024年:-65.5兆ウォン 企業の資金需要が縮小し、借り入れを抑える動きが進んでいるわけです。儲かっているなら企業の内部留保が増えているとも考えられますが、Money1でもご紹介してきたとおり、韓国企業は儲かってなどいません。それどころが、債務超過の企業が増加するなど、危ない状況が深化しるのです。 つまり、これは「投資が減少している」ことを示唆していると考えられるのです。設備投資や生産拡大への意欲が減退している兆候でもあり、経済成長のドライバーが減退しているサインと見られます。 4つ目は、一般政府(General government)ですが、借り入れが増加しています。 2022年:-0.5兆ウォン 2023年:-17.0兆ウォン 2024年:-38.9兆ウォン 政府の資金調達が激増しているのです。Money1でもご紹介してきたとおり、財政が回らず、中央銀行から短借するような状況です。つまり政府の赤字財政の拡大が続いているわけです。景気刺激策や補助金、社会保障支出の拡大が影響していると見なければなりません。 それでも韓国の景気はいまだにどん底です。政府の借り入れの増加は止まらないと考えなければなりません。 5つ目は、金融法人(Financial corporations)ですが、資金供給余力が縮小しています。 2022年:+30.0兆ウォン 2023年:+12.7兆ウォン 2024年:+5.6兆ウォン 2024年は2022年のわずか「約18.7%」しかありません。貸し出し余力の縮小、あるいはリスク回避傾向の強まりが示唆されます。 最後に、対外部門(Rest of the world)では、海外部門への純資金流出が拡大しています。 2022年:-24.1兆 2023年:-46.8兆 2024年:-116.6兆ウォン 2024年は海外への資金流出が2022年の約4.8倍にも達しています。ウォンを外貨に替えて資金が出ていくので、これは短期的にはウォン安要因になります。 つまり、まとめるなら――消費の伸び悩み、設備投資や成長投資の低調、政府の借入増を示しているわけで――「韓国経済は大丈夫なの?」なのです。 (吉田ハンチング@dcp) 引用元:…