1 名前:パンナ・コッタ ★:2025/04/11(金) 20:36:37.93 ID:sZmCi8E+9.net 黒坂岳央です。 40代の今、過去を振り返って「若い頃にやっておいて本当に良かった」と思えることはいくつもある。その中でも、特に重要だったと感じるのが「20代でたくさんのバカを経験しておく」ということだ。 年齢を重ねるごとに、社会からの期待値はどんどん上がっていく。「このくらいできたり、経験して当たり前」「冷静で落ち着いていて当然」といった、暗黙の要求水準が年々厳しくなる中で、少しでも世間の常識から外れると「非常識だ」「狂っている」とすら言われかねない。 だからこそ、「まだ若いから仕方ない」で済まされる人生の前半で、思い切り“バカ”をやっておくことには大きな意味がある。若い頃の失敗は、自己理解を深め、将来の選択肢の取捨選択を明確にし、感情のコントロールにも繋がってくるのだ。 franckreporter/iStock なぜ人は中年で狂うのか? 「狂う」という言葉は少し過激かもしれない。だが、これを「中年の危機(ミッドライフクライシス)」と置き換えれば、多くの人に心当たりがあるはずだ。 仕事一筋だった人が、突然バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥って退職・引きこもりになる。推し活が高じて生活費を注ぎ込み、金銭的に破綻する。あるいは家庭を持ちながら不倫に走って信頼を失う、ネットでの誹謗中傷で訴訟される。このような転落劇は、決して珍しくない。 心理学的にも、中年期は「人生の棚卸し」を行いやすい時期とされる。過去の選択や現在の立ち位置に疑問を持ちやすく、「このままでいいのか?」という漠然とした不安に襲われる年頃だ。 こうした不安から、「こんなはずじゃなかった」「このまま年を取るだけの人生に耐えられない」と、感情が不安定になり、時に突発的な行動に走ることがある。まさに“人生で最も惑いやすい年代”と言えるだろう。 20代で失敗しておけば後悔しない 筆者は10代、20代は顔から火が出そうな黒歴史を山ほど持っている。 中学、高校はほぼいかずにゲーム三昧。 派遣の仕事で得たお金で全国を旅行しまくりで貯金ゼロ。 仕事では上司に嫌われて首に。 ネット掲示板でケンカをして管理人に厳しく叱られる。 後輩を信じて借金に応じたら持ち逃げ。 実らない一方的な恋愛も数しれず。 宗教やネットワークビジネスの勧誘で軟禁される。 他にも挙げだしたらきりがないほど失敗だらけで、およそ当時の若い人がやるであろう失敗の多くを経験した。 だが、そんな痛みを通じて得たのは、「これは自分には合わない」「二度とやらない」という確固たる“自分軸”だった。だから今では、「新しいことに興味はあるけど、怖くて踏み出せない」と迷うことがほとんどない。 よく言われる「元ヤンキーが落ち着いたいい父親になる」現象のように、若い頃に“やりきった感”があると、大人になってから自然と落ち着いていられるのだと思う。 続きはこちら アゴラ 引用元:…