1 : オレンジジュースやアップルジュースなどのフルーツベースの飲料などを手がけるトロピカーナが、財政難に陥っていることが報じられています。その原因にはオレンジの供給不足や食生活の変化があるとのことです。 Tropicana is in big financial trouble | CNN Business <中略> こうした環境の変化に伴い、フロリダ州でのオレンジの生産は危機に直面しています。実際に、トロピカーナの主要サプライヤーであるアリコは2025年1月に「フロリダ州では過去10年間でオレンジの生産量が約73%減少しています。そのため、フロリダ州ではかんきつ類の栽培はもはや経済的に実行不可.能です」と述べ、フロリダ州でのかんきつ類の栽培事業を終了することを発表しました。 加えて、近年では健康に対する消費者意識の変化から、砂糖の量とカロリーが比較的高いトロピカーナのジュースは避けられる傾向にあります。これを受けてトロピカーナは2023年に砂糖不使用のゼロシュガーラインを立ち上げていますが、Beberage Digestのデュアン・スタンフォード氏は「80年近く培ってきたトロピカーナと顧客との関係を変えるのは難しいでしょう」「トロピカーナはこれまで果汁100%オレンジジュースに注力してきたため、新たな事業への多様化には時間がかかります」と指摘しています。 このような気候変動や消費者意識の変化だけでなく近年の物価高騰も相まって、トロピカーナは財政難に苦しめられており、トロピカーナの2024年第3四半期の売上高は前四半期から4%減少したほか、収益は約10%減少したことが金融サービス専門誌のDebtwireによって報告されています。 4 : 生産量が73%減少って凄いな オレンジなのに見っかんないって…