転載元: それでも動く名無し 2025/03/07(金) 22:38:19.62 ID:DyNb7/d70 【西本聖】優勝候補筆頭の巨人に「強さ」感じず 補強マルティネス&甲斐を有効起用できるか疑問 相手のミスに乗じて得点し、山崎伊と戸郷の先発投手がそれぞれ4イニングずつを無失点。ペナントではあり得ない継投だが、2人とも不安のない内容だった。巨人の昨年の優勝は投手を中心にした「守りの野球」で、今年はさらに抑えにマルティネス、捕手に甲斐を獲得してバッテリーを補強した。今年は優勝候補の筆頭に挙がるだろう。 しかし、この試合を見て、それほどの「強さ」は感じなかった。2回の2得点は、オリックスのエラーからのもの。先発した山下の自責点にもなっていない。そして6回の3得点も3四球からオコエの2点タイムリーが出たが、追加の1点は暴投。打って得点したとは言えない内容だった。 不安に思える原因は「補強したマルティネスにしても甲斐にしても、それほど有効に起用できるのか?」という疑問が浮かぶからだ。 打線は新外国人のキャベッジが期待通りの活躍をできればいいが、それ以外に大きな上がり目は感じない。丸、坂本は年齢的な衰えはあるし、ヘルナンデスも相手に研究されている可能性がある。吉川と岡本は大きなケガがなければ活躍するだろうが、これ以上、飛躍的に成績が上がるとは考えづらい。若手の成長もそれほど感じられなかった。 説明するまでもないが、FAで獲得した甲斐は「守り型」の捕手。DH制のないセ・リーグでは先発オーダーに投手が入るため、甲斐以外の打者が打てないと、得点はさらに入りづらくなる。その中でも甲斐はある程度は使い続けるだろう。しかし深刻な得点力不足に陥ったとき、どれだけ我慢できるのか? ただでさえ巨人というチームのレギュラーは、ある程度の打撃力がなければ使い続けるのが難しくなる側面がある。 抑えのマルティネスにしても不安がある。実績もあり、能力にも問題はないが、基本的に抑え投手は勝っていなければ投げないポジション。昨年まで抑えだった大勢がリリーフに回り、強力なリリーフ陣は厚みを増したが、どれぐらいリードした試合を作れるかが問題。「宝の持ち腐れ」とまではならないだろうが、どれぐらい登板できるかは、打線の得点力によって左右される。 リーグ優勝をしたが、日本シリーズ進出には失敗。その悔しさはあるだろう。フロントも大補強してフォローしたが、それほど効率がいいとは思えない。 野球という競技は失点しなければ負けないが、得点しなければ勝てない。そして野球の番狂わせの多くは、ロースコアの場合が多い。今年の巨人は、どっちに転ぶのだろうか? …