50:本当にあった怖い名無し:2005/10/24(月) 17:03:58 ID:SWG6yl+h0あれは僕が小学5年生のころ。 当時、悪がきで悪戯ばかりだった僕と、 友人のKは、しょっちゅう怒られてばかりでした。 夏休みのある日、こっぴどく叱られたKは、 僕に家出を持ちかけてきました。 そんな楽しそうなこと、 僕に異論があるはずもありません。 僕たちは、遠足用の大きなリュックに お菓子やジュース、マンガ本など ガキの考えうる大切なものを詰め込み、 夕食が終わってから、近所の公園で落ち合いました。 確か、午後8時ごろだったと思います。 とはいっても、そこは浅はかなガキんちょ。 行く当てもあろうはずがありません。 「どうする?」 話し合いの結果、畑の中の小屋に決まりました。 僕の住んでいるとこは、長野の片田舎なので、 集落から出ると、周りは田畑、野原が広がっています。 畑の中には、農作業の器具や、 藁束などが置かれた小屋が点在していました。 その中の、人の来なさそうなぼろ小屋に潜り込みました。 中には、使わなくなったような手押しの耕運機?があり、 後は、ベッドに良さそうな藁の山があるだけでした。 僕たちは、持ってきた電池式のランタンをつけ、 お菓子を食べたり、ジュースを飲んだり、 お互いの持ってきたマンガを読んだりと、 自由を満喫していました。…