1 名前:朝一から閉店までφ ★:2025/01/26(日) 19:36:55.46 ID:NbZctipx.net 高英起デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト 1/25(土) 18:01 北朝鮮の携帯電話の回線は、2022年の時点で700万に達したと見られている。スマートフォンを使っている人も少なくなく、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によれば「青松(チョンソン)222」「青松234」「三台星(サムテソン)8」の3機種が若者の間で人気だという。 それぞれ価格は3800元(約8万1700円)、5000元(約10万7500円)、6800元(約14万6200円)と目が飛び出るほど高価だ。一般的な労働者の月給が5万北朝鮮ウォン(約350円)に過ぎない庶民の手には、到底届かないものだ。 それでも、10人に2人はスマートフォンを使っているというのが、情報筋の見立てだ。 こんなに高価なものなのに、新製品には「余計な機能」が搭載されがちだ。今回、デイリーNK編集部が入手した北朝鮮製のスマートフォンには、韓国的な表現を自動的に修正する機能がある。 一例を挙げよう。携帯メールのアプリを立ち上げ、「オッパ」という単語を入力すると、次のような警告がポップアップ表示される。 「警告!実の兄妹や親戚の間に限ってのみ使えます。」 そして、「オッパ」は自動的に「同志」に変換されてしまう。 この警告文通り、「オッパ」という単語は本来、女性が実の兄を呼ぶときに使うものだったが、韓国では1990年代から年上の男性、特にボーイフレンドを呼ぶときに使われるようになり、2000年代にすっかり定着した。 北朝鮮でも、韓流ドラマ・映画の影響で同様の使われ方をするようになったが、これを嫌った当局は、2023年1月に「平壌文化語保護法」を制定。韓国式表現を厳しく取り締まるようになった。違反者の最高刑は死刑だ。 (参考記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面) 公の場で韓国的表現を使う人は減ったかもしれないが、プライベートでは同法の制定以降もずっと使われ続けているようだ。そして当局は遂に、恋人どうしや夫婦の私的な会話にも介入するようになったのだ。 ちなみに、夫婦がお互いを呼ぶ際に使う「チャギヤ」という表現を入力すると、このような警告が表示される。 「警告!夫婦の間で使うべきではありません。」 また別のスマートフォンでは、自動修正されず「禁止語」と表示された。 韓国デイリーNK編集部が確認した結果、上記2つを合わせて、13の単語が北朝鮮式単語に自動修正された。ただ、「オッパ」「チャギヤ」とは異なり、警告は表示されなかった。 またロシア、ベトナム、メニュー、コンピュータなどの外来語や地名、「恋人」「女性」など北朝鮮と韓国で表記が異なる単語も自動修正されることを確認した。 北朝鮮のスマートフォンには、平壌文化語保護法に基づき、「傀儡語除去プログラム」のインストールが義務化されたが、警告や自動修正はこれに基づくものと見られている。また、機能の違いはプログラムのバージョンが異なることによるもののようだ。 このような機能がどんな効果を持つのか、今の時点ではわからない。 ネットの世界では、ある単語の使用が禁止されると、略語や別の表現に置き換わる現象が頻繁に起こる。運営はそれらをフィルタリングするが、今度はまた別の表現が登場するといった具合にイタチごっこになる。北朝鮮でも同様の現象が起こらないとは言えない。 引用元:…