1: 煮卵 ★ 2025/01/11(土) 13:30:13.46 ID:r21bi6bh9 VHSなどに記録された“思い出の映像”が見られなくなるかもしれない 『磁気テープの2025年問題』とは、一体どのようなものなのでしょうか。 ■ダビング依頼殺到「思い出の映像を…」 ダビングサービスを手掛ける会社を訪ねると、問題の大きさは一目瞭然でした。山積みになった段ボールとVHSテープは全て依頼品だといいます。 ▽ダビングコピー革命 丸山裕二店長 「もうほとんどホームビデオ。いわゆる思い出の映像。2025年の話は広まっているので、それを知ってだいぶ増えた」 依頼の多くは家族旅行や子どもの入学式などを記録したもの。 件数は去年の同じ月の2倍になっているといいます。 日本では昭和51年(1976年)に誕生したVHSテープとビデオデッキ。劇場でしか見ることができなかった映画を家庭で楽しめたり、手軽に録画と再生を繰り返すことができたりすることから広く普及し、映像を日常生活に身近な存在にしました。 なかにはこんなものも。 「チラシ代わりに配られているんです。チラシがビデオになったというわけで、名付けて『チラビデオ』」 ■ユネスコ「磁気テープが見られなくなる」 しかし平成以降、記録メディアがDVDやデータに取って代わられるようになり、デッキの生産は次々と終了。令和に入り、ユネスコなどがこう警鐘を鳴らしました。 ▽ユネスコ『マグネティック・テープ・アラート』(2019) 「過去60年間、人類の多様な文化遺産は磁気テープに記録されてきた。それらの映像と音声を後世に伝える唯一の方法はデジタル化だ」 背景にあるのは、再生機の製造終了などにより再生自体が困難になることや技術者の減少、長くて50年とも言われるVHSテープそのものの劣化などです。 そして、消失の期限が2025年、今年とされています。 ■歴史や文化を後世につなぐため 失われてしまうかもしれない家族の思い出や大切な記録の数々。 それを懸命に守ろうとする人がいます。 三重県四日市市にある博物館。 ここでもデジタル化の取り組みが行われています。 ▽四日市市立博物館学芸員 森拓也さん 「6年ぐらい前から取り組み始めている。一気にできるものではないから、博物館としては地道にやっていかないと」 ここには1993年の開館以降に集めた、ビデオテープやカセットテープなどの磁気テープが大量に保存されています。 その内容は、戦前のお祭りの映像や伊勢湾台風で被害を受けた市内の記録。昭和30年代に撮影された車窓からの風景など貴重な映像ばかりです。 ▽四日市市立博物館学芸員 森拓也さん 「当時の山車がどういう動きをしていたか、どれくらいの大きさだったのかが分かるのは大変貴重」 デジタル化できる期間を少しでも伸ばすためには、使える再生機を廃棄したりすることなく、現存する全ての再生機を大事に有効活用していく意識が必要です。 この博物館では森さんの私物のほか、市民から寄贈された機器など8台の再生機器を使用しています。故障した場合は森さん自ら修理しているといいます。 ▽四日市市立博物館学芸員 森拓也さん 「博物館の使命として、稼働状態にある機械を1台でも残しておかないといけない」 (略) ■大切な映像記録を残すには 一般家庭や個人がVHSや8ミリなどの磁気テープに保存した大切な記録を残すにはどうしたら良いのでしょうか。映画の保存・復元・公開などを手掛ける、国立映画アーカイブの冨田美香主任研究員に聞きました。 ▽国立映画アーカイブ 冨田美香主任研究員 「まずは『デジタルファイル化』することが大事。ご家庭で楽しむホームムービーなら、例えばMPEG-4などのファイル形式で同じものを複数作って保存する。 その複数のデジタルファイルを、保存メディアが使えなくなる場合に備え、ハードディスクやDVDなど違うメディアにそれぞれ保存する必要がある」 (略) ▽国立映画アーカイブ 冨田美香主任研究員 「パソコンのOSやバージョンが変わるとデジタルファイルが開けなくなる可能性もある。ファイル形式も定期的に更新することが大事。 さらに、DVDなどに保存しても、DVDそのものが劣化したり、再生機が使えなくなる可能性が高い。3~5年ごとに保存メディアを移す必要がある」 全文は↓ [テレビ朝日] 2025/1/11(土) 2:54 引用元: ・【VHS】デジタル化にも“注意点” 長くて50年とも言われるVHSテープ「2025年問題」 [煮卵★]…