1: どどん ★ 2025/09/24(水) 06:17:17.95 ID:ZbDvPFzp9 ●餌のアジ、イカ不漁を懸念 石川県沿岸で「海のダイヤ」と呼ばれる高級魚クロマグロが捕れすぎ、漁業者の厄介者になっている。漁獲量が早々と上限に迫ったため、県は水揚げの自粛を要請。定置網漁では網から放さざるを得なくなり、その際に他の魚が逃げ出すケースが相次ぐ。スルメイカ漁ではマグロが漁具を壊す被害が出ている。マグロが餌とするアジなどの水揚げ減も懸念され、思わぬ豊漁に関係者は困惑気味だ。 「大型のクロマグロはいつも年度末ぐらいまで捕ることができるのに、今年度は夏前で枠がいっぱいになった」。岸端定置網組合(七尾市)の一瀬保夫組合長理事はこう嘆く。 乱獲で一時激減した太平洋クロマグロは漁獲規制により、資源量が回復傾向にある。このため、水産庁が設定する漁獲枠は徐々に拡大。石川県内の大型クロマグロ(30キロ以上)の枠は今年度、前年度比76%増の65・6トンと大幅に広げられた経緯がある。 しかし、今年度に入り、県内の大型マグロ漁獲量は予想を上回る豊漁で、7月末時点(速報値)で60・6トンと、枠の92%に達した。漁獲枠を上回らないよう、県が6月下旬から漁業者へ水揚げの自粛を順に通達する事態になった。 クロマグロの急増により、定置網漁の現場は混乱している。定置網はマグロの進入だけを防ぐ手だてがなく、目当ての魚と一緒に捕まえてしまう「混獲」が起きやすい。網に掛かったマグロを逃がす際に、他の魚も一緒に網の外に出ることになり、水揚げ減につながってしまう。マグロをより分ける作業で普段より手間や時間も掛かっているという。 一方、マグロが食べるアジやイカ類がマグロの回遊ルートを避け、定置網に入らなくなる恐れを心配するのは、鹿渡島定置(七尾市)の酒井秀信社長。酒井社長は「他の魚の水揚げに悪影響が広がるのが怖い」と危惧する。中型イカ釣り漁船では釣り針にマグロがかかって壊れる事例も出ている。 ●値崩れは起きず 大口水産(金沢市)によると、定置網で捕れたマグロは1キロ当たり2500~3500円程度で仕入れている。市場では豊漁による値崩れは起きていないそうで、担当者は「上限規制がなかった頃に比べたら、供給過剰というほどの量ではない」と受け止めている。 ★クロマグロ マグロ類の中では最高級品で、ホンマグロとも呼ばれる。日本近海を含む海域では日米などが参加する「中西部太平洋まぐろ類委員会」(WCPFC)の取り決めで漁獲が規制されている。想定を上回る資源回復を受け、石川県定置漁業協会は今年度、5キロ未満の水揚げを自粛する独自ルールを変更し、全国と足並みをそろえた3キロ未満に緩和している。 北國新聞 引用元: ・大漁マグロ困った 県内漁獲量、上限迫り水揚げ自粛 「海のダイヤ」が厄介者に 漁具壊れる被害も [どどん★]…