元スレ 全てのレス 1: ◆XUWJiU1Fxs:2016/11/08(火) 21:12:15.94 :oJL5Tbvio あれは私が7歳の頃だったと思います。些細なことでお母さんと喧嘩した私は家を飛び出して、危ないから入っちゃいけないって言われていた山に迷い込んでしまいました。 最初のうちはいけないことをしている高翌揚感と、初めて見る緑豊かな光景にウキウキとしていましたが、やがてそれはたった一人で知らない場所にいるという恐怖と心細さへと変わっていきました。 歩けば歩くほど迷うだけで、助けを叫んでも鳥たちの鳴き声しか答えてくれない。ガサガサと草木が揺れればクマが出てくるんじゃないかって怖くなって。 『!』 そんな時でした。私の目の前に小さな青い鳥が飛んできたのは。青い鳥を見た私は、どうしてか無我夢中になって追いかけました。まるで帰るべき場所へと導いてくれる、そんな気がして。 いつの間にか青い鳥はいなくなっていましたが、私は無事山を下りることが出来ました。お母さんは泣きながら怒っていました。でもこうしてまた家族の所に変えることができたのが、とても嬉しかったんです。 その後、おじいちゃんからメーテルリンクの青い鳥のお話を教えてもらいました。チルチルとミチルは幸せの青い鳥を探しに行きますが、結局それは一番身近な鳥かごの中にいたと言うお話は、まるで自分の事を描いているように思えたんです――。…