631: 本当にあった怖い名無し:2010/09/06(月) 13:41:23 ID:klQDC00q0これは実際におこった、事件にまつわる話なんだ。 今から15~6年前、当時、俺は10歳だった。 俺の地元は山形県の中でもさらに田舎なところで。 ご近所さんはみんな親戚みたいなもだった。 おおげさじゃなく、顔を見ればどこの誰かわかるような。 戸締りをする習慣すらないような地域だった。 そんな中で、突然殺人事件がおきたんだ。 第一発見者は隣のおじさんだった。早朝、沢にわさびを取りに行ったところ 沢のさらに上流で倒れていた被害者を発見したんだと聞いた。 被害者は同じ地域に一人暮らしをしていたおばあちゃんだった。 よく、乳母車を押して散歩していて、挨拶をするとニコニコ笑って 「天気がいいね~」なんていうやさしそうな方だった。 事件当時、俺はまだ小学生だったが、テレビでしか見たことがない殺人事件 が、こんな身近で起こるなんて信じられなかったし、すごく怖かった。 田舎で起きた事件ゆえに、本当に町の大人たちが蜂の巣をつついた ような大騒ぎをしていたのを覚えている。 巡査さんが1件1件聞き込みにいっていたが、犯人がわからずにいた。 大人たちの多くは、圏外からきた通りがかりの犯行だったんではないかと噂した。 そして3ヶ月が過ぎようとした時、犯人が捕まったんだ。 巡査さんだった・・・。 借りていたお金と土地を返す返さないで口論になり、その場にあった ナイロンテープで絞殺して、沢に投げこんだということだった。 だけど、俺は知っていた・・・。 聞き込みに来ていた巡査さんの顔がすごい形相で睨むおばあちゃんの 顔と重なって見えてたから・・・。 でも、それだけじゃないと思うんだ。 続く…