1: 私は独身です。市長になってすぐ、私に婚活をすすめる声をいただきました。私を思っての「親心」だったのでしょう。 でもその思いが誰かを追いつめる場合もあります。自治体が少子化対策として結婚をすすめることは「結婚して子どもを産むことが正しい」という風潮をつくりかねない。 独身なら「結婚、結婚」とやかましく言われ、結婚したら「子どもはまだ?」と言われ、1人生まれたら「2人目は?」と言われ……。 「結婚してこそ一人前」「子どものいる家庭を築いてこそ一人前」という価値観を押しつけられ、つらい思いをする人もいるのです。 婚活事業の廃止を公表した後に「やめてくれて気が楽になった」という声も私に届きました。 関連記事…