1 名前:昆虫図鑑 ★:2024/06/29(土) 17:48:11.74 ID:hvERVzGz.net 韓国カルチャーの人気が広がる一方、日本では、差別感情をあおる「嫌韓本」が売られ、朝鮮植民地支配を正当化したり、その歴史を否定したりする動きが後を絶たない。 韓国カルチャーを好む市民の間でも、日本と朝鮮半島の歴史について話すことは避けられがちだ。 そんな状況を受け、「歴史と文化はわけて考えていいのか」「楽しいことだけ見るのは文化の消費ではないか」と問いかけた本が、一橋大学で朝鮮近現代史を学ぶ学生たち(出版当時)が執筆した「『日韓』のモヤモヤと大学生のわたし」と、その続編「ひろがる『日韓』のモヤモヤとわたしたち」(大月書店)だ。 文化が好きだとしても、歴史を知らなければ差別に加担してしまうこともある。たとえば、韓国人が話す「日本語」も、男子の兵役義務も、掘り下げれば日本の加害の歴史と繋がっている。著者の朝倉希実加さん、李相眞さん、牛木未来さん、熊野功英さんの4人に話を聞いた。 「日本語で歌ってくれて嬉しい」? ーー2023年末の紅白歌合戦には、KPOPグループが多く出演しましたが、日本のテレビ番組に出るほとんどの韓国アイドルは日本語を話し、日本語曲(※)を歌っています。日本市場への参入や、CDの売り上げなどの韓国側のビジネス的な考えも背景にあるのかもしれませんが、みなさんはこの状況について、どう思いますか? 熊野功英さん(以下、熊野):1930年後半~40年代、日本は植民地支配の一環である「皇民化」政策で、朝鮮語を抑圧し、朝鮮半島の人々に日本語を強制したという歴史があります。 日本のテレビ番組で、韓国のアイドルが日本語曲を歌うことに決まる、詳しい経緯はわからないですが、日本のテレビ局側からの要請であるなら、相手の言語や民族性を尊重しようとしない意識を感じます。日本による植民地支配という歴史的な背景を踏まえると、韓国人には、日本人がわかる日本語で話し、歌ってもらうことが当たり前、というような「上から目線」が未だに浸透しているのではないかと。 英語が母語のアーティストは英語の曲を歌っていますし、韓国のアーティストだけが日本語を歌う状況は、特定の言語や、それを使う民族が差別化されているということではないでしょうか。韓国側が同意しているのだとしても、メディア出演時に日本語で歌い話すことが「出演の条件」のようになってはいけないですし、朝鮮語で表現する機会を奪ってはいけないと思います。 牛木未来さん(以下、牛木):メディア側が日本語で歌ったり話したりすることを要請しているのであれば、少なからず「ここは日本なんだから日本語で喋れ」というような排外的な考えが紛れ込んでいるように思います。自分の意思で日本語を勉強している方もいますが、「皇民化」政策を踏まえると、日本のメディアが韓国のアイドルが日本語を話すことを「当たり前」だと受け止めてしまったり、ファンが歴史的背景を軽視して「日本語で話してくれて嬉しい」と単純に喜ぶだけになってしまったりすることには問題を感じます。 朝倉希実加さん(以下、朝倉):「日本語で歌ってくれて嬉しい」という感情だけが生まれてしまうのは、日本で植民地支配についての歴史教育が十分にされていないからこそ起こるのではないでしょうか。「皇民化」政策について、その言葉の意味だけではなく、相手の民族性や母語を否定し奪うとはどういうことなのか、きちんと教え、学ぶ必要があります。 日本人が朝鮮語を学ぶこと 牛木:私自身もそうなのですが、韓国に留学したり朝鮮語を学んだりする日本人が増えていますよね。もちろんそれが悪いわけではないですが、日本が植民地支配で朝鮮の言語や文化を奪ってきた歴史があるからこそ、時には慎重さも求められるのではないかと、最近考えています。 たとえば、在日朝鮮人にとって日本で朝鮮語の教育を受けられる数少ない公的な場所が朝鮮学校ですが、「拉致問題」などを理由に高校無償化から排除されるなど、自分たちの民族の文化や言語を学ぶ機会が十分に保障されていません。言語に対して複雑な思いを抱えている人が多くいる中で、彼らからかつて朝鮮語を奪った側の人間である自分が安易に使うことがどのように映るのか、想像し考えなきゃいけないと。 朝倉:言語はルーツや民族性に関わる重要なものですよね。私も韓国で語学堂(※韓国の大学付属の語学学校。多くの留学生が通う)に通っていたのですが、そこで出会った在日朝鮮人の留学生は、日本では朝鮮学校に通っておらず、韓国に来て朝鮮語を学んでいる方でした。 続きはソースで 引用元:…