1 : ネズミにはテリトリーがあり、このような密集状態を避け、コミュニケーションをとりながら規律ある行動をするのが普通だ。だが、ネズミたちが2つに分かれた。集団として行動する3分の1のネズミと、テリトリーを持たず、他のネズミとコミュニケーションをとらずに繁殖もせず無気力に過ごす3分の2のネズミである。彼らはネズミの社会ルールである決まった巣箱を持たず、床で寝るという奇妙な行動をした。ニートネズミの誕生である。ニートネズミはメスに相手にされず、集団行動をするオスに攻撃された。集団行動をするオスはエサを独占、エサを食べにくるニートネズミやメスを攻撃した。カルフールは攻撃的になったオスたちをアルファオスと名付けた。彼らは凶暴で貪欲、見境なく他のネズミを犯そうとした。メスたちは出産してもオスが守ってくれないため、自分たちも攻撃的になっていく。そして子どもを守るどころか、子どもを攻撃して早期に巣から追い出し始めた。巣を追い出された子どものネズミは、アルファオスの攻撃から身を守るため、ニートネズミになるしかなかった。そしてフェーズDは、この育児放棄されたネズミたちが親になった世界だ。社会性を学ばなかったネズミたちは、テリトリーも交配も子育ても行わず、ただ食べて毛づくろいをするだけの生活に入った。すべてのネズミがニートネズミになった時、カルフールは彼らを『美しい人たち』と呼んだ。暴力も争いもセックスもなく、ただ静かに彼らは生きていた。560日後、出産が停止する。最大2200匹まで増えたネズミたちは猛スピードで減り始め、920日後、最後のオスが死んで『UNIVERSE 25』のネズミたちは全滅した。 5 : フェーズ1.ネズミはどんどん増えるフェーズ2.群れの中で格差ができるようになるフェーズ3.自然界では本来②で淘汰されるはずだった弱者個体がこの実験では生き残るため、ニートネズミのグループが誕生するフェーズ4.弱者マウスは子育ても恋愛も下手なのでネズミの個体数の増加が緩やかになるフェーズ5.強者マウス社会の負け組が弱者マウスと化すので強者マウスの数がどんどん減り弱者マウスが増える。出生率を死亡率が上回りネズミの個体数が減り始める。フェーズ6.最終的に最後まで生き残るオスは生殖行動にも権力争いにも興味を持たない弱者マウスの最下層の引きこもりマウスのみフェーズ7.交尾も子育てもうまくいかず絶滅 8 : 日本の未来やろこれ…