元スレ 全てのレス 2: ◆TDuorh6/aM:2016/09/24(土) 15:45:09.95 :1OjkQBhCO はぁー…何でだろうな… 大きくため息を吐きながら、あたしはトボトボと下を向いて歩いていた。 夕陽に赤く照らされている坂道は、今の心象の様に斜め下がり。 地面に突き刺さっている標識はまるで心のつっかえ棒。 少しばかり太陽にかかる雲は腫れとも曇りとも言えず。 カラスの鳴き声をBGMに、センチメンタルな気分に浸っていた。 何時もより重い足取りは、おそらくダンスレッスンのせいだけではない。 普段からある程度動いているあたしがこの程度でバテる筈が無いんだから。 そう、原因は他にある。 その原因とついさっきまで、あたしは口論していたのだから。 何がダメだったんだっけな… 細かい事は残念ながら思い出せないけれど、それはあたしの記憶力が残念だからでは無いと苦言を呈させてもらう。 嫌な気持ちになっている時は、きちんとした平常時程思考は回らないものなのだから。 気分を変えようとスマートフォンを開いて昨晩のアニメのまとめを覗く。 けれどコレを解かなければ次の問題も解けないテストの様に、どうにも意識がそちらへは向いてくれなかった。…