1: 昔の人は全然暇じゃありません。特に田舎では。 朝早くから夜遅くまでやる仕事が山のようにあったんです。 川から水を汲み、薪を割って朝食の準備、それを食べたら洗濯、子守り、野良仕事、夜は縄をなったり、着物を繕ったり。 息つく暇もありませんでした。 お風呂に入るだけでも大変な労力を必要としたのです。 盆と正月以外は、朝から晩まで働きづめです。 お節料理がどうして誕生したかと言うと、せめて正月だけは、女性も台所仕事をせず休めるように、と日持ちのする食材で年末に料理を作っておいたことが起源です。 数少ない娯楽は、盆や祭りに踊り狂うこと、普段滅多に食べられないご馳走を頂くこと、ぐらいでした。 お餅なんかは年に一度か二度のご馳走でした。 昔は子供でさえ、学校どころではないくらい忙しかったのです。 夏休みが出来た理由は、畑仕事を手伝わないといけないためであり、冬休みは、雪で学校に行けないからです。 はっきり言って、今は廃止してもいい風習です。 なお、これらはすべて、明治生まれの祖父母から聞いた話です。 人口2~3000の、富山の山奥の村に住んでいたそうです。 電気や水道が来たのが戦後で、それまでは江戸時代とほとんど変わりない生活だったそうです。 江戸時代は生きるので大変で暇つぶしどころじゃなかったんだ!! 関連記事…