1:名無しさん+:2024/05/02(木) 06:53:24.39 ID:ET+Cwf8w9 世界最大の中国自動車市場で、電気自動車(EV)など新エネルギー車を巡り過酷な値下げ合戦が繰り広げられている。景気悪化で消費者の価格への目は厳しくなるばかりだが、採算を度外視した売り方には、日本メーカーはもちろん、「自動車王国」を目指すよう中国政府から号令を受ける国内メーカーからも警鐘を鳴らす声が漏れ始めている。(北京・石井宏樹、写真も) ◆ポルシェ以上のスピードで650万円のコスパ 4年ぶりの開催となった「北京モーターショー」。開幕初日の4月25日、最大の注目を集めたのは3月末にEV「SU7」を発売した家電大手「小米科技」(シャオミ)創業者の雷軍(らいぐん)氏だ。28日間で7万5000台以上を売り上げた、と明らかにすると多くの観客がどよめいた。 雷氏が続けて強調したのはコストパフォーマンスの高さだ。EVがサーキットを疾走する動画を流して運動性能をアピール。29万9900元(約650万円)のモデルが、ポルシェやテスラのタイムを上回ったとし、「50万元以下では最速だ」と誇った。 シャオミはスポーティーな外観と高性能、低価格を打ち出して爆発的な人気を誇る。中国メディアによると、一部で1台あたり6800元(約15万円)の赤字との試算が流れた。雷氏自身も発売後、「現時点では損して車を売っている。これは誠意の示し方だ」と述べ、損失覚悟でシェア拡大に突き進む。SU7の発売後、テスラなどが相次いで値下げを強いられた。 ◆国を挙げての新エネ車振興に外国メーカーも翻弄 会場ではあちこちに低価格や大幅割引の宣伝文句が並ぶ。中国の新興EVブランド「NETA」は最大3万元(約65万円)の割引を大画面でアピール。下取りやローン金利優遇に加え、「北京ナンバー割」も打ち出して来場者の購入意欲をあおる。販売員は「積極的な価格戦略で北京の顧客を少しでも取り込みたい」と意気込む。 外資も例外ではなく、韓国・起亜自動車はEVなどを会場で購入した客を対象に、5万5000~3万元を割り引いた。 中国政府も景気刺激のため、自動車の買い替え策を打ち出す。条件を満たした新エネ車の補助金は1万元(約20万円)に対し、ガソリン車は7000元(約15万円)。ハイブリッド車(HV)回帰が進むグローバル市場とは対照的に、国を挙げて新エネ車振興に突き進み、過剰な生産能力が貿易摩擦に発展する可能性も懸念されている。 全文はリンクから 東京新聞 2024年5月2日 06時00分 元記事:…