国土交通省が高速道路料金の「車種区分や料金比率」の見直しに本腰を入れています。自動車が大きく、重くなったことを理由に挙げていますが、バイク目線から見ると、その説明は矛盾の塊。通行料金引き下げの署名活動は今も続きます。 「今さらバカにしているとしか思えませんよ」 2024年3月下旬、東京モーターサイクルショーで高速料金の引き下げを要望する署名に賛同したライダーの1人が、この秋にも国が見直し方針を固める予定の高速料金や車種区分について、憤っていました。 バイクの高速料金は、高速道路ができた半世紀以上前から四輪車と同額。5車種区分となった現在でも「軽自動車等」として軽四輪と同じです。 しかもバイクは、2005年の法改正まで高速道路で2人乗り禁止でした。定員4人と定員1人、タイヤの数も、重さも違う四輪車と同じ料金は不公平ではないか――全国オートバイ協同組合連合会は、こうしたバイクユーザーの声を集め、署名とともにバイクの日(8月19日)に要望を繰り返してきました。 「国交省の有料道路課(現在の高速道路課)に要望をした最初の記録は1996年から残っています。この問題は関心が高く、入場者数が若干減少した今年のショーでも、署名数は前年を上回っています」(同専務理事)…