1: 少考さん ★ 2024/04/06(土) 15:04:45.00 ID:wpfaQx3+9 データセンター建設が住民の反対で頓挫、大規模化と住宅近接で「迷惑施設」扱い | 日経クロステック(xTECH) 翁 羽翔 日経クロステック/日経コンピュータ 2024.04.05 有料会員限定 千葉県流山市のデータセンター(DC)の建設計画が、地域住民の反対で頓挫した。かつてDCは都心部の商業地域や工業地域に建てられることが多かった。ところが近年は大規模DCが住宅のある郊外地域に作られるようになったことで、住民から「迷惑施設」扱いされている。立地に細心の注意を払わなければ、今後もDC建設は頓挫しかねない。 千葉県流山市:第一種住居地域だった土地に大型DCの建設計画 2023年12月に頓挫したのは、東京都渋谷区に本社を置く「流山綜合開発K」という企業が、流鉄流山線流山駅の駅前、流山市役所の目の前にある1万2877平方メートルの土地で進めていた、地上4階・地下1階建てで高さ28メートルのDC建設計画だ。流山綜合開発KはこのDC開発のために設立した特定目的会社だ。 開発区域はもともと「飛地山」と呼ばれていた場所で、ある企業の保養所が建てられ、山は樹木に覆われていた。2018年ごろにマンションの建設を目的に山は切り崩された。しかしマンション建設は周辺住民との交渉がまとまらず、用地は流山綜合開発Kに売却された。 流山綜合開発KはDCの建設を進めるため、用途地域の変更を要望する都市計画提案書を2020年11月に流山市へ提出した。その結果、2022年1月にこの土地はそれまでの第一種住居地域から商業地域に変更され、建ぺい率は60パーセントから80パーセントに、容積率は200パーセントから400パーセントへとそれぞれ緩和された。 ただし流山市は土地利用に関する紛争防止のために「流山市街づくり条例」を設けている。大規模な開発を行う事業者は、計画を市に申請して市長の認定を受けるよう義務付けられている。市は「街づくり委員会」などで住民の意見を聞いた上で、計画を認定する流れだ。 流山綜合開発KがDC建設の計画を市に申請したところ、住民向けの説明会や街づくり委員会が設けたヒアリングの場では懸念の声が相次いだ。住民は住宅隣接地に高さ28メートルの建物が建つことに不満だっただけでなく、DCを実際に運用する事業者や工事の進め方などについて質問しても、具体的な答えが返ってこなかったことに不信感を高めていった。流山市まちづくり推進部都市計画課の海藤大輔課長補佐は「住民はDCに対して『えたいが知れないもの』という感覚を持っていたのではないか」と指摘する。 住民は流山市による用途地域の変更は無効であると市を提訴する動きなども見せた。こちらの訴えは裁判で退けられたが、流山綜合開発Kは2023年12月、市に対して建設計画の撤回を伝えた。同社は日経クロステックの取材に応じなかったが、地元紙の千葉日報は同社が「地域の反対が強く中止した」と説明したと報じている。 実は首都圏の郊外地域におけるDCの建設に、住民が反対の声を上げているのは流山市だけではない。現在、千葉県柏市や東京都昭島市で住民がDC建設計画に反対の声を上げている。 千葉県柏市:市街化調整区域だった場所に巨大DCを建設 千葉県柏市の布施南地区では、既に一部の建物が完成して稼働が始まったDCの建設に、住民が反発し続けている。DC事業者のスカイデベロップメント(SKYY Development)が「Mirai合同会社」「Mirai2合同会社」という特定目的会社を通じて建設を進める「ASAMA」というDCで、2028年末までに4棟を建てる計画だ。敷地面積は10万6627平方メートルで、建物は地上4階建て、4棟の延べ床面積は7万8396平方メートルにも達する。 現在は2棟目を建設中だが、敷地の周りには「近隣住宅地を日影にするな!データセンター建設反対」「年中稼働、屋上大型エアコン室外機の騒音は心身に及ぼす公害である」と主張する看板が今も立つ。 この土地は1965年に操業を開始した銅を加工する工場があった場所で、工場が2006年に操業を停止した後は、15年近く廃虚になっていた。開発を制限する「市街化調整区域」に指定されていた土地だったが、柏市は2020年に新しい地区計画を策定し、DCを建設できるようにした。 この記事は有料会員限定です。次ページでログインまたはお申し込みください。 次ページ 住民が反発しているのは、DCの建設が住民… 引用元: ・【千葉】データセンター建設が住民の反対で頓挫、大規模化と住宅近接で「迷惑施設」扱い [少考さん★]…