1: 首都圏の虎 ★ 2024/02/11(日) 18:39:21.72 ID:/EM3LA0n9 西日本で減っている高級魚トラフグの漁獲量が、福島や宮城、千葉、神奈川では急増しており、関東・東北の7県は新年度から水産資源の新たな調査に乗り出す。東京湾の入り口付近で大規模な産卵場が確認されるなど、水温が上がって生息域の変化が起きているとみられるが、詳細は不明だ。トラフグ急増の謎を追った。(今井正俊) 群れ北上か 「味は格別。たくさんの人に味わってほしい」と話すのは福島県相馬市にある相馬双葉漁協の漁師。同県沖のトラフグの漁獲量は2018年までは1トン未満だったが、右肩上がりに増え、22年には36・1トンと19年(2・9トン)の10倍以上になった。地元では「福とら」と名付け、ブランド化を進めている。 なぜ急増したのか。有力視されるのは東京湾から北上しているとの説だ。 東京湾に産卵場 トラフグには 孵化(ふか) した場所へ戻ってきて産卵する性質がある。東京湾の入り口付近では近年トラフグ釣りが盛んになり、産卵期の3~4月には多い日で約20隻の釣り船が出る。「船宿 吉野屋」(千葉県浦安市)の代表(47)は「昔から時々釣れていたが、釣り客のためにトラフグ狙いの船を出すようになったのは7、8年前から」と話す。千葉県内の漁協を通じて出荷される漁獲量も伸び、22年度は25・5トンと12年度(4トン)の6倍になった。 葛西臨海水族園(東京都江戸川区)によると、同園前の干潟で2か月ごとに行う地引き網調査で、初めてトラフグの稚魚が取れたのは14年6月。16年以降は毎年見つかっている。 18年4月に神奈川県水産技術センターが行った調査では東京湾入り口の海底から18個の卵が確認された。同センターの担当者は「現在、産卵場が形成されているのは確か。元々あったものか、神奈川で行われた稚魚放流の効果なのか、わからない」と首をひねる。 暖かい海域を回遊か トラフグの生態に詳しい国立研究開発法人「水産研究・教育機構」水産大学校の高橋洋教授は「釣れ具合から、東京湾の産卵場は国内有数の規模かもしれない」と指摘する。 トラフグの中にマフグとの雑種が交じる割合を調べると、西日本や伊勢湾では1%以下だが、東京湾は約8%。高橋教授は「福島県沖の漁場でも高い割合で雑種が交じっており、東京湾から大きな群れが回遊しているのでは」と話す。 福島大などが昨年11月9日、相馬市で追跡装置付きのトラフグ23匹を放流したところ、1月10日、メス1匹が、約260キロ離れた千葉県九十九里町沖で見つかった。分析の結果、水温が主に16~18度の海域を移動していたことがわかった。 トラフグは温帯性で、15~20度程度の水温を好む。東北沖では暖流の黒潮から続く黒潮続流が北に蛇行するなどして海水温が上昇。冬場でも15~18度の日があり、福島大の和田敏裕准教授は「福島と千葉の間で比較的暖かい海域を回遊しているのではないか」とみる。 全文はソースで 引用元: ・関東・東北で高級魚トラフグ急増…水温上昇、生息域に変化か [首都圏の虎★]…