1: デビルゾア ★ 2024/01/27(土) 04:02:56.68 ID:zdpJiN2k9 (中略) 少し勉強してきただけでは点が取れない まず、自分が共通テストを解いてみて、他の東大生から話を聞いてみた感想として、「『少しできる受験生』か、『かなりできる受験生』か」を測るものになっているというものがあります。 例えば、今年の共通テスト英語の問題の英単語のワード数は、約6300語でした。80分で6300語を読み切らないといけないのです。 この数字は、歴代の試験と比べても多く、また他の英語資格試験の分量と比べても、かなり多いものです。ですので、センター試験時代と比べると、非常に難しい試験になっています。 また、知識や単純な訓練だけでは解けない問題が増えています。センター試験の時代には、英語に英文法の問題があったり、社会や理科でも「覚えていれば解ける」ような問題があったのですが、単純な知識の暗記で解ける問題は減り、その代わりにもっと読解力・表現力を意識した問題が増えています。数学でも、「計算しなさい」という問題が減って、「この4つの日本語のうち、正しい記述を選びなさい」という問題が増えています。 共通テスト自体がそういうもので、過去3年の問題もそういうものではあったのですが、しかし今年のいくつかの科目ではその傾向は顕著だったと言えます。つまり、暗記ではなく、文章を読解する力や表現する力などが求められる問題になっているのです。 「だからどうしたの?」と思う人もいるかもしれませんが、「単純な暗記ではなく複数の能力を総合しないと解けない問題ばかりになった」ということは、「少し勉強してきただけのやつでは点が取れない」ということになります。 受験生を4パターンに分類すると 1 ぜんぜん勉強していない受験生(偏差値35-45) 2 少し勉強してきた受験生(偏差値45-55) 3 かなり勉強してきた受験生(偏差値55-65) 4 東大レベルを目指すようなトップクラスの受験生(偏差値65以上) 上記の4パターンに受験生を分類した時、センター試験の問題は「1と2」を分ける問題として単純な暗記の問題を出題していました。そして、応用問題として「2と3」を分ける問題を出題していました。 しかし今年の共通テストは、「1と2」を分ける問題はかなり少なくなっていて、「3と4」を分ける問題ばかりを出題していたと思います。 (中略) つまりは、「3 かなり勉強してきた受験生(偏差値55-65)」と「4 東大レベルを目指すようなトップクラスの受験生(偏差値65以上)」の差別化の試験としては機能していたと言えます。そしてその一方で、「1 ぜんぜん勉強していない受験生(偏差値35-45)」「2 少し勉強してきた受験生(偏差値45-55)」「3 かなり勉強してきた受験生(偏差値55-65)」が、一緒くたにされてしまっている印象がありました。 これはちょっと、受験生たちが可哀想かなと思います。もっと「頑張った人が報われる試験」になってほしいと考えます。 お金持ち優遇と述べた理由 僕は、貧乏家庭から東大に受かった貧乏東大生です。貧乏から抜け出すための手段として、勉強・受験という選択を選んだ人間です。お金がない家庭では、塾に通うことがなかなか難しく、参考書の文言を覚えるような勉強をすることが多くなると思います。そうなると、暗記の勉強の方が得意になっていきます。 逆に、より総合的な能力の開発のためには、小さい時からお金をかけて塾に行っていた人や、たくさんの本を買い与えられて読んでいた人・お金をかけて中学受験をしてきた人の方が有利になってしまいます。 ですから、お金をかけずに受験している人たちは、今回の入試で少し苦しい思いをしたのではないかと思います。最初に「お金持ち優遇」と述べたのは、こういう理由からです。 とはいえ、共通テストの平均点の予想を見ると、そこまで低くはなっていません。「難しかったのになんでかな?」と思って予備校の関係者や学校の先生に聞いてみたのですが、そもそも今回の受験生自体が減っているのだとか。過去3回の入試を受けて、偏差値的に下位の生徒たちや私大受験をする生徒は、受験自体を控えていることも多いのだそうです。下位の生徒たちが抜けた分、平均点的には高く出た可能性があるとのこと。 (全文はこちら) 引用元: ・【教育】今年の共通テストは“金持ち優遇”だった?学力中低層は全然点が取れず、上位層に優劣をつける様な問題傾向…塾通える子が有利に [デビルゾア★]…