1 名前:昆虫図鑑 ★:2023/11/18(土) 09:03:44.39 ID:FsOSWTex.net フジテレビは「やっぱり、楽しくなければフジテレビじゃない」をキャッチフレーズに秋の大改編を行った。改編率はゴールデン帯(19~22時)が33・2%、プライム帯(19~23時)が34・5%にも及んだのだが……。 フジの全盛期を知る世代には「楽しくなければテレビじゃない」を思い出す人も少なくないだろう。1981年、それまでの「母と子のフジテレビ」を改め、面白くて視聴率が取れる番組を作っていこうというキャッチフレーズだった。その結果、「オレたちひょうきん族」や「笑っていいとも!」などの人気番組が生まれ、翌82年には年間視聴率三冠王を獲得。それは12年続いた。民放プロデューサーは言う。 「昨年6月に港浩一さん(71)が社長に就任し、“夢よ再び”という思いなのでしょう。彼がフジに入社したのは76年、まさに全盛期を肌で感じた世代ですからね」 (略) 「10月から11月にかけて、バレーボールW杯やプロ野球のクライマックスシリーズと日本シリーズなど特番が相次いでいたため、11月第2週になってようやくレギュラー放送の平常運転となりました。すると、フジの視聴率の落ち込みが目に付くようになったのです。特に“ただただ面白く”の木曜日が苦戦していますね」 新番組がことごとく 例えば、11月9日(木)夜の視聴率はこんな具合だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。 19時「木7◎×部(もくしちまるばつぶ)」世帯3・5%、個人2・1% 20時「オドオド×ハラハラ」世帯2・9%、個人1・7% 21時「私のバカせまい史」世帯3・2%、個人1・9% 22時「木曜劇場・いちばんすきな花」世帯4・7%、個人2・5% 「19時台の『木7◎×部』は、嵐の『VS嵐』を引き継いだ『VS魂グラデーション』を9月末で打ち切り、相葉雅紀(40)のMC続投でスタートしました。ところが、『VS魂』よりも大きく数字を落としています。20時台の『オドオド×ハラハラ』は『奇跡体験! アンビリバボー』を水曜20時台に移してできた新番組ですが、正直言って何をやりたいのかがわかりません」 21時台の「私のバカせまい史」は4月にスタートしている。 「MCはバカリズム(47)。“現代の視聴率王”の彼をもってしても数字が取れません。元々は特番を数回放送し、深夜に期間限定でレギュラー放送した後、4月からゴールデンに昇格させた番組です。かつて深夜に放送されて人気を呼んだ教養風バラエティ『カノッサの屈辱』のように、深夜枠のほうが良かったのではないでしょうか」 シンガリはバラエティではなくドラマ「いちばんすきな花」だ。 テレ東に抜かれた 「前作『この素晴らしき世界』は、鈴木京香(55)の降板で急遽、若村麻由美(56)を主役に据え、平均視聴率3・9%と大苦戦しましたが、それよりはマシという程度。昨年大ヒットしたドラマ『silent』の脚本家とプロデューサーが再タッグを組みましたが、視聴率は物足りない数字です」 木曜ばかりではない。 「火曜も苦戦しています。オードリーの若林正恭(45)が司会の『潜在能力テスト』を打ち切り、深夜から火曜21時台に昇格した『突然ですが占ってもいいですか?』は、11月7日の世帯視聴率が3・5%、4月にスタートした22時台の『ひらけ! パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(関西テレビ制作)は3・1%といった具合です。また、水曜20時台に移動した『アンビリバボー』の前番組は『世界の何だコレ!?ミステリー』と、似たようなコンセプトの番組が続く編成となったのもナゾです」 その結果……、 「11月第2週のゴールデンの世帯平均は5・2%と、テレビ東京の5・3%よりも下回った。つまり民放最下位となってしまいました。『振り向けばテレ東』と揶揄された時代もありましたが、今や振り向いても誰もいない状況です」 もちろん、全て失敗というわけではない。 「54年ぶりに金曜21時に新設したドラマ枠の第1弾『うちの弁護士は手がかかる』は健闘しています。ところが、主演のムロツヨシ(47)が実生活で腹膜炎となってしまい、ドラマのほうも急遽、盲腸で入院する設定に。その影響か、昇り調子だった視聴率も下がってしまいました」 踏んだり蹴ったりだ。なぜ上手くいかないのだろう。 「94年、日本テレビがフジから年間視聴率三冠王の座を奪った際、フジの番組やフォーマットを徹底的に研究したそうです。しかし、今のフジには、そうした姿勢が感じられません。港社長の成功体験が邪魔をしているのでしょうか」 港社長は9月の社長会見で「1年かけて一番楽しくて面白いコンテンツを作るテレビ局になることを目指す」と語った。果たして――。 デイリー新潮編集部 引用元:…