[ 1 ] 京都弁護士会の弁護士が、シャツにブラカップを縫い付けた「ブラトップ」を京都府警中京署で勾留中の学生の女性(19)へ差し入れようとしたところ、府警に断られたとして、抗議の声を上げている。 女性は「胸が透けていないか不安で恥ずかしい」と訴え、着用を望んでいるというが、府警は「自殺に使われる危険がある」として認めていない。 女性の弁護人の貴谷悠加弁護士によると、女性は京都市内で7月12日に大麻0・7グラムを所持したとして、大麻取締法違反容疑で北署に10月17日、逮捕された。 留置先の中京署で、貴谷弁護士が同19日、女性へタンクトップ型ブラトップ1枚を差し入れようとしたところ、同署の担当者から「京都では認めていない」と断られた。 女性は、警察官の取り調べにスエットやジャージーを着用して臨み、服が体に張り付かないよう、両腕を前に寄せて布を余らせている、との趣旨を貴谷弁護士に説明。「胸の形が透けていないか不安で恥ずかしく、取り調べに集中できない」と訴え、弁護士との接見でも腕を組んで胸部を隠した、という。 貴谷弁護士は20日付で、ブラトップ着用を認めない府警の運用は憲法で保障された「人格権」の侵害だとして、府警本部長などに宛て、是正を書面で申し入れた。 ブラトップを巡っては、大阪府警が留置施設での着用を認めている。 法務省によると、全国の拘置所や少年鑑別所では訓令に基づき、貸与されたブラジャーの着用が認められている。…