中古車販売大手・ビッグモーターをめぐっては、自動車保険の水増し請求をはじめ、数々の不正行為が発覚したことにより、7月25日には兼重宏行社長と兼重宏一副社長の退陣が発表された。その後も街路樹問題や社員の不当解雇など、驚きのニュースが多くのメディアで報じられ、ビッグモーターの売り上げは大幅に落ち込んでいる。店によって違いはあるが、中古車販売台数は月販1万~1.5万台を販売していた最盛期の3割以下となっている店も少なくない。これまで2回にわたって主要取引先である銀行団との会合を行っており、8月中旬の会合では90億円の借り換え要請が拒否されたものの、9月の会合では「10月末を目標に金融支援をしてくれる企業(スポンサー)を選定する」ことを明らかにした。そして10月に入って間もなく、事態の進展をうかがわせる情報を知らされる。 スポンサーが決定したとの連絡が関係者からもたらされたのだ。もっとも、固有名詞はまだ明らかになっていない。が、2024年4月1日には社名変更を行い、新たな社名で本当の新体制が始まるとの話も入手した。 じつは、驚きの情報はこれにとどまらない。 なんと、7月に退任した兼重宏一前副社長が10月中に謝罪会見を行うのではないか? という噂である。 宏一氏はビッグモーターの数々の不正や不当解雇を事実上指示した「ロイヤルファミリー」のトップに君臨しており、別名「辞めさせ屋」との異名もある人物だ。 7月の辞任会見はもちろん、その後も父親である前社長の兼重宏行氏と共に全く姿を見せていない。この宏一氏が謝罪会見を行うとなれば一大事である。 現代ビジネス編集部がビッグモーター広報部に確認したところ、「社名変更につきましては、現時点でお答えできる事実はございません。兼重前副社長の会見についてはお答えする立場にございません」との回答だった。…