経済学者で慶大大学院の岸博幸教授(62)が、31日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、ガソリンの暫定税率廃止とともに導入が検討されている新たな税金について自身の考えを示した。 廃止を巡る法案は、野党の賛成多数で衆院を通過したが、参院では自民党が採決を拒否したことなどで廃案に。 参院選で自公与党が大敗し、民意を受けようやく前進かと思いきや、与党が財源案を提示せず、再び停滞状態となっている。 そんな中、老朽化が進むインフラの維持、補修のため、自動車の利用者から新税を導入する案が検討されていると一部で報じられた。 導入されれば、単なる徴税の付け替えになることも懸念され、有権者やドライバーたちから怒りの声が噴出している。 こうした現状に、岸氏は「問題は、車の税金で暫定税率以外、見直しすることがないんですか?って言ったら、山ほどあるんです」と指摘。 「当然、車が走ると道路が傷む。特に電気自動車が普及している。電気自動車ほど実は車体が重いものでして、さらに道が傷むと。電気自動車はガソリン車よりも税金が安いので、そういうのをちゃんと全部直しますと言えばいいのに」と、疑問を呈した。 すべては政府の説明不足が問題だという。「結局、暫定税率がいろいろ言われる中で、それ以外をちゃんと説明しないので、国民からすれば、暫定税率をなくすと思ったら別の増税かよと反発になっちゃう」と、有権者の怒りに納得していた。…