[ 1 ] 「好きなことで生きていく」時代は、もう過去の話のようだ。 「ユーチューバーのHIKAKIN(ヒカキン・34)が所属する、業界の大手事務所・UUUMが、今期の決算で最終損益が過去最大の10億円超の赤字に。そのため、広告配信大手がUUUMに対し、連結子会社化を目的とするTOB(株式公開買い付け)を実施することも発表されました」(スポーツ紙記者) 現在のユーチューブ業界について、ITジャーナリストの三上洋氏が解説する。 「HIKAKINさんなどの、人気がある方は安定していますが、事務所には非常に多くのユーチューバーがいますからね。その全員に仕事を斡旋するのは難しい。それが今回の決算に表れているんです」 三上氏が「冬の時代」とたとえるユーチューバーの苦境。ひと昔前まで、我が世の春を謳歌していた彼らに何が起こっているのか。 「一つはコロナ禍で芸能人が多数参入したことです。もう一つもコロナ禍が関係していますが、こちらはコロナが落ち着いたことで、巣ごもり需要でユーチューブに広告を出していた企業が、出稿を控えているんです」(前同) ユーチューブで動物との日々を中心に配信し、現在、登録者数65万人を誇る『あにまるず』のえーし氏が、こう語る。 「自分たちも昨年に比べ、収益は3分の1くらいになってますね。人によって差はあり、1再生につき0.5~0.7円くらいの収益をもらえる人もいますが、 広告自体が減っているので、どうしようもないんです。あとは、やはりTikTokをはじめとして、視聴者の選択肢が増えて、ユーチューブの視聴者が減ったのもあるでしょうね」…