117: 恋人は名無しさん 2009/07/29(水) 10:13:49 ID:vwahEGPV0 最近やっと片がついた修羅場。プチだが投下。 俺男 大学生 友男 大学生 浮子 大学生 大学の入学式、たまたま席が前後だった浮子に一目惚れ。 大学デビューと言わんばかりに髪を染め上げている奴らの中、黒髪の彼女は目立っていた。 俺はヘタレなもんでアタックなど出来やしなかったが、陰でそっと眺めている だけでも十分幸せだったさ。あの時までは。 さて、少し本題とはずれるが先程大学デビューなるものを鼻で笑うような書き方をした俺だが、 何を隠そう俺も大学デビューした奴らの一人だ。 高校までボッチだった俺は見た目だけでもリア充になりたかったんだよ。 けれどどんなに髪を茶色くしようが、男向けの雑誌なんぞ読もうが、一向に俺には友達が出来なかった。 っていうか、今思えば痛かったんじゃないの。大体いくら容姿にお金つぎ込んでもコミュ力がなきゃな、何にも変わらない。 そんな便所飯ルートに猪突猛進の俺に声を掛けてきた奇特なやつがいた。友男だ。 友男は絵に描いたようなイケメンリア充で、顔を見るのも恐れ多い奴だった。 奴はいつも輪の中心にいて楽しそうで、俺とは正反対の人種だった。 なのに驚くほど気が合って、すぐに仲良くなれた。 口下手な俺を上手くフォローして、輪の中に入れてくれた。仲間にしてくれた。 友男に対する恩は返しても返しきれないほどある。 それから程無くして、俺も皆となじめてきたころ友男が彼女を紹介したいと言いだしたのだ。…