元スレ 全てのレス 2: ◆u71RyimI2MeR:2017/07/02(日) 23:24:49.78 :hvwo5gpRo 弾けるような朱色と溶けるような橙色の小さな火の珠がぱちぱちと音を立てては闇に消えていきます。貴方の目に映るのは瞬いては消える儚い閃光。少し生暖かい、夏の始まりを告げるかのような微風が手に持った線香花火を揺らしてその煌めきが地面へと。 終わっちゃいましたね、と貴方に告げたら。また今度、夏の終わりにでもこうして二人で。そんなことを言ったのは私と貴方のどっちでしたか。 部屋に戻ろうと差し出された手を取って立ち上がると、いきなり吹いた強風に思わずよろめいてしまい、目の前に貴方の顔が。ドキドキと胸を高鳴らせながら、ありがとうございますと微笑むと、照れたような顔に。 この頬が熱い理由はきっと───…