トヨタ自動車は、電気自動車(EV)向けの次世代電池「全固体電池」を2027年にも実用化する方針を明らかにした。全固体電池は、現在のリチウムイオン電池よりも航続距離を伸ばせるほか、充電時間を大幅に短縮できるとされる。EV普及の起爆剤として期待されており、各社の開発競争が加速しそうだ。 現在、EVで主流となっているリチウムイオン電池は、正・負両極をつなぐ電解質に液体を使うが、全固体電池は固体を使う。エネルギー密度が高まり充電時間が大幅に短縮できるほか、航続距離も伸ばせるとされる。 トヨタが22年に発売したリチウムイオン電池を搭載したEV「bZ4X」の1回の充電当たりの航続距離は約559キロだが、全固体電池だと約2・4倍に伸びるという。 トヨタは、「世の中に後れを取らないよう必ず実用化する」(中嶋裕樹副社長)と、27年から28年の間に実用化する方針。ただ、「いかに高い品質で安く作るか」(開発担当者)という課題が残っており、当初は少量生産での実用化を図る。 全固体電池の開発は日本勢が先行しており、各社が量産化に向けてしのぎを削っている。 トヨタの技術発表、サラッとブレイクスルー発見したとか導入目標をHEVからBEVに変更とかエグいこと書いてあってひっくり返った pic.twitter.com/HgXMONdGAs— しだー@10円玉BH (@eightone_81s) June 12, 2023 これもなかなかすげーこといってんな……ボディタイプに拘らずCd値0.1台を視野に……? pic.twitter.com/254IBp5cHd— 閑谷白鷺 (@Shiz_Hakuro) June 12, 2023…