1 名前:仮面ウニダー ★:2023/06/05(月) 07:43:57.32 ID:+Ez3MwmT.net 故ジャニー喜多川氏の性加害が、今やテレビを含む多くのメディアで問題にされている。 しかし、見逃されている問題がある。それは長年、性加害問題が覆い隠されてきた「権力構造」こそが、 日本のテレビをつまらなくしてしまったということだ。 ・「芸能事務所のセクハラ問題」は日本の特徴? ー中略ー しかし、たとえば大河ドラマの「どうする家康」を例にとると、 多くの人に個々の「家康像」があるために松本潤を家康とする配役にたとえ違和感を感じたとしても視聴者は受け入れざるを得ない。 「あまりにミスキャストだ」「あまりにも大根だ」という批判は、昨今ではまず起こらない。 となると、役者にとって有力者へのコネが大事ということにもなる。 誰が適役に相応しいかが誰にも判断が付かないなら、出演者を選ぶ人間の力は強まり、それがセクハラに結びつく。 これが、芸能界にセクハラが多い理由だろう。 ミートゥー運動がハリウッドの大物プロデューサーをやり玉にあげることから始まったのは、そこに原因があるからだが、 日本では制作の責任を伴わない芸能プロで起こっていることに歪さがある。 ・Netflixに見る日本ドラマの質の低下 芸能プロの番組支配は、初期にはそれほど大した問題ではなかったのかもしれない。 しかし、芸能プロの支配が強まりプロデューサーや演出家や脚本家の力を上回るようになれば、彼らはやる気を失っていくだろう。 こんな状態が続けば、制作の現場に裂帛の気合で演出に人生をかけるような才能が集まらなくなるかもしれない。 こうなると、芸能プロの力はますます高まっていく。次に起こることは、ドラマの「制作コストの高騰」と「品質の低下」である。 私は、日本のテレビドラマの品質が低下していると思っている。 しかし、私の思いだけでは余りに主観的であるから、客観的な指標として、Netflixを上げてみよう。 彼らがどれだけ日本で番組を作り、また購入しているかがその指標であるが、 Netflixをのぞいてみれば一目瞭然で、韓国ドラマは無数にあるのだが日本初のドラマはいくらもない。 なぜNetflixの評価に従わなければならないのかと言われるかもしれない。 しかし、そんな人ほどミシュランの星の数は世界標準の都市の美食度の指標であり、東京は世界最高の美食の街だと喜んでいるものだ。 ミシュランの星を信用するなら、Netflixの評価を信用しても良いだろう。 信用できると私が思う根拠は他にもある。Netflixが配信している日本アニメは無数にあるからだ。 Netflixが日本のアニメを評価し、ドラマを評価しないのは公平だと私は思う。 ・日本の「アニメ」と「漫画」にある熾烈な競争 漫画家を目指す若者はいくらでもいる。漫画家を求める会社もいくらでもある。 しかも、漫画家を束にして押し込む事務所はない。運不運は常にあるが、そこはアイデアと技芸の自由市場である。 出版社は掲載するかしないかの権限を持っているが、それはセクハラやパワハラには結びつかない。 シビアな読者の評価を競う場所では、そんなことをしている余裕がないからだ。 オリジナルのアニメも多いが、漫画がアニメになることが多い。 質の高い漫画があるから質の高いアニメを作ることができる。漫画産業は、才能に高い報酬を払うこともできるのだ。 韓国映画やドラマと言えば、同じような顔の美人が活躍するものだと思っていたら、 最近は個性的で魅力的な女優が登場する場合が多い。私は、これはNetflixの影響なのだと思う。 もともと韓国の演出家もそうしたかったのかもしれないが、韓国の保守的なスポンサーの意向でできなかったのかもしれない。 Netflixという新しいスポンサー兼プロデューサーが現われて、可能になったのだろう。 ー後略ー 原田 泰 全文はソースから 現代ビジネス 6/5(月) 7:07配信 引用元:…