1: アルカリ性寝屋川市民 ★ 2023/03/30(木) 23:33:22.46 ID:61p7GL809 小惑星探査機「はやぶさ2」が回収したリュウグウの試料から、核酸塩基の一種ウラシルやビタミンB3が検出された。また、小惑星の形成過程で活発な地質活動と衝突の繰り返しがあったこともわかった。 【2023年3月29日 海洋研究開発機構/分子科学研究所】 核酸塩基の「ウラシル」や「ビタミンB3」などを検出 2020年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料からは、これまでにアミノ酸やカルボン酸など様々な有機化合物が見つかっている。北海道大学低温科学研究所の大場康弘さんたちの研究チームは、有機物の中でも、窒素原子を含む環状構造を持つ「窒素複素環化合物」にターゲットを絞り、独自に開発した手法で約10mgのリュウグウ試料を分析した。 地球の生命の遺伝情報を担うDNAやRNAも、窒素複素環化合物の一種である核酸塩基で構成されている。その中で、RNAに含まれる核酸塩基の一つであるウラシルが試料から検出された。また同じ試料から、生命の代謝に不可欠な補酵素の一つであるビタミンB3(ナイアシンまたはニコチン酸)も見つかっている。 リュウグウの試料に含まれるウラシルの濃度は、1gあたり最大で32ng(ナノグラム、1ng=10億分の1g)で、ビタミンB3の濃度は1gあたり最大で99ngだった。試料にはリュウグウの最表層と地表下の2か所で採取されたものが含まれており、地表下の方がウラシルとビタミンB3の濃度が高かった。リュウグウの表面では、宇宙線や真空紫外光による分解が起こっていることを示唆する結果だ。 核酸塩基はすでに隕石からも見つかっているが、今回の結果からは小惑星における有機分子の分布がわかり、その要因も議論できる。これは隕石の分析ではなし得ないことだ。 ウラシルやビタミンB3の他には、ピリミジンやオキサゾールなど、1分子当たりの炭素の数が30にも及ぶ種々の窒素複素環化合物が検出された。これら分子の生成には、リュウグウとその母天体における熱的な反応などの化学プロセスが関わったと考えられる。一方、太陽系形成前に生成されたと推測される物質もあり、リュウグウが多様な起源をもつ物質から形成されたという先行研究と一致する結果となった。 以下ソース元で アストロアーツ2023年3月29日 引用元: ・【宇宙】小惑星リュウグウに核酸塩基とビタミンが存在、過去には水による変性も [アルカリ性寝屋川市民★]…