学生の指摘は手厳しい。 「中高で学んできたので、Z世代もバブル時代くらいは知っている。にもかかわらず、細かすぎる描写や補足説明が加わっていく。話が水平方向に広がると、聞く時間はどんどん伸びる。付け加えても蛇足であり、話の価値は変わらない。タイムパフォーマンスの『パフォーマンス』は一定で、『タイム』の部分だけが長くなる」 「おじさん自分語りの内容は、ありきたりだ。教科書やテレビ、ネットで見聞きした世界そのままで、話に新鮮さ、斬新さ、そして面白さを感じない。はっきり言って、聞いていてワクワクするような要素がなく、話がつまらない」 「大抵の場合は話にオチがないか、オチが弱すぎる。話の価値は『オチ』にある。私が友人との会話でオチのない話をすると、『オチないの?』とつっこまれ、待っただけ時間が無駄だったと言わんばかりの、何とも言えぬ空気になる。逆に話をしっかり落とせば、会話が盛り上がる。これは、オチが話の価値であるという 証左だ。“価値”がなければ、結末まで聞いても時間の無駄になるだけだ」…