首都高速道路は、1号羽田線の羽田トンネルなど合わせて22キロの区間で老朽化が深刻になっているとして、新たに大規模な改修の計画をまとめました。事業費は3000億円に上る見込みだとしています。 首都高速道路は、最初の開通から60年となり老朽化が課題となっていて、2014年から総延長327キロのうち、特に深刻な64キロで大規模な改修工事が進められています。 その後の点検でさらに改修が必要な区間が22キロに上ることが分かり、新たに工事の計画をまとめました。 このうち、1号羽田線の海底トンネル「羽田トンネル」は、老朽化による漏水でたびたび交通規制が必要になっているとして、浸水対策など大規模な補修を行うことにしています。 また、高速湾岸線の荒川湾岸橋は、一部の部材が腐食し破断するなど重大な損傷が確認されているとして、補強や耐久性の高い塗装をするなどとしています。 こうした工事の期間中は、現在は運用されていない橋をう回路にするなどして、交通への影響を最小限にするということです。 費用はおよそ3000億円必要になる見込みで、首都高速道路は今後、財源について国と調整することにしています。 国は2065年となっている「高速道路料金の無料化」の時期を延期して、財源を確保する方向で検討を進めているということです。…