元スレ 全てのレス 1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/08/07(金) 05:00:51.25 :VaCoJWLLo 花子「なんで櫻子の方が乗り気なんだし」 櫻子「まあいいじゃんいいじゃん! 私が楽しんでた方が花子も楽しいでしょ?」 花子「……時と場合によるし」 とは言いつつも、持ち前の明るさを振りまきながら、電車を待つ櫻子の姿を見るのは嫌じゃなかった。 櫻子「ねーちゃんも来れば良かったのになー」 花子「しょうがないし、外せない用事だってあるし」 櫻子「物わかりが良すぎる子供は気味悪がられるぞ!」 花子「……」 櫻子「あ、あれ? 花子? ごめん! 冗談だって!」 花子「? 時計確認しただけだし」 櫻子「ま、まぎらわしー」 そろそろ電車が到着するころかなと思い、時刻を確認した。 物わかりが良すぎるとは言われたものの、撫子お姉ちゃんがいないのが寂しいのは確かで、 外せないバイトがあるというのは仕方がないと思いつつも、やっぱり割り切れない部分もあった。 ……だから、その分の寂しさを、櫻子の騒々しさに埋めてもらっているぶんはあるのかもしれない。 電車が到着し、人々の群れがホームになだれ込んでくる。 ひと段落して、乗車の機会を得ると、自然な動作で櫻子が手を握って来た。 はぐれないように、押し流されないように、という意図なんだろうけど、妙に気がきくなぁと思った。…