引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その74 430: 本当にあった怖い名無し 2011/07/06(水) 20:31:21 ID:ur2r7yLr0 うちのオカンは昔からいわゆる霊感的なものが強い。 最近はそんな話をする機会もあまりないのだが、 これはオレが幼稚園の頃の話で、経験したのはオレ、になるのか。 オレは三兄弟の長男で、当時まだ末っ子の弟は生まれていなかった。 たまにオカンの実家であるお寺に里帰りしていたのだが、 オカンは自分の生家であるにもかかわらず、 「ゆっくりしてけ」と祖母に言われても、泊まるということをしなかった。 どんなに遅くなっても日帰りだ。 でもある時、何かの都合で帰れなくなり、 オレたち兄弟ふたりとオカンは泊まることになった。 オレは初めてのことだったのと、 寝ることになった部屋が本堂へと続く廊下の手前だったので なんとなく怖くてなかなか寝付けずにいた。 本当はサッサと眠りに落ちたかったのだが、 周りの人が眠りに落ち、寝息が聞こえ出すとますます落ち着かない。 寝よう寝ようと思う余り、気持ちが焦って余計に眠れない。 やがて眠りの縁からスーッと落ちていきそうになるが、 なぜかまた戻って来てしまい、暗い廊下の先を見やって もう一度落ちていきますように、と願いながら布団を被る、 そんなことを繰り返していた。…