【暴走】勘違い男による被害報告1人目【粘着】738: ↓名無し↓ 16/08/27(土) 22:10:34 ID:o3B 大学の同じクラスで、A男と言う無口な男がいた。話しかけづらい雰囲気で、自分から話しかけることもなくて、離れたところに座っていた。しばらくすると、なぜか白衣を着てくるようになった。両手をポケットに入れ、ボタンをとめないで、裾が風にはためくようにして、大股で歩いていた。しかし大学は文系の学部しかなく、わざわざ白衣が必要な科目もない。毎日休み時間ごとに(風の強い)屋上で、両手を腰に当て、白衣の裾をはためかせて立っている姿が見られた。ある意味有名になったものの、誰も話しかけるどころか視界にも入れないようにしていた。そんなA男が、どうも同じクラスのB子を好きになったらしい。B子は頭がよくてクールなキャラで、それまでA男と話したことはない。しかしA男はB子の周りを、白衣をバタバタさせながら黙ってうろつくようになった。話しかけてほしいんだろうなと思ったが、B子にそんな義理もない。ある日の帰宅時、B子が自宅の最寄り駅を降りたら、いかにも偶然というようにA男と出くわした。適当に会釈して通り過ぎようとすると、一緒についてこようとする。B子は立ち止まり、しっかりA男の顔を見据えて「私に何か用?」と訊いた(これが初会話)。A男はぱっと顔を輝かせて紅くなり「僕が君のすべてを知りたいって言ったら、どうする?」。B子、一音一音はっきりと「私は知りたくない」。「え?あれ?」という顔をしているA男を置いて、B子は通りかかったタクシーで帰った。…