1::2022/08/06(土) 13:08:30.84 ID:NllMdgoL0 BE:509689741-2BP(6000) ビジネスバンの絶対王者 強すぎる「トヨタ・ハイエース」に死角はあるか? 2022.08.05 なにが今日の勢力図を決定づけたのか先日の「日産キャラバン」の試乗記にも書かせていただいたが、日本全国の“お仕事”を支える4ナンバーキャブオーバーバン市場(バリエーションのなかには4ナンバーの枠を超えるものもあるが、便宜上この表現を使わせていただく)は、そのキャラバンと「トヨタ・ハイエース」の2台による完全寡占状態にある。かつて販売されていた「三菱デリカカーゴ」はすでに姿を消し、「ファーゴ」を手がけていたいすゞや「ボンゴブローニイ」をつくっていたマツダも、バンの自社生産からすでに撤退した。もっとも、それらがあった時代から、この市場はキャラバンとハイエースによるほぼ一騎打ちの構図だった。1990年代までのキャラバンの市場シェアは約4割に達しており、ハイエースとまさに2強として君臨していた。 しかし、2000年代に入ってから新しい衝突安全基準への対応が分かれたことで、その構図がくずれる。先に動いたのはキャラバンで、2001年のフルモデルチェンジで登場した4代目は、基準をクリアするためにフロントオーバーハングを190mm延ばした。荷室長はそのぶん素直に短縮されて、約3mあった荷室長は2800mmとなってしまった。対して、そこから3年遅れの2004年に登場した5代目(現行)ハイエースは、車体構造を根本から刷新することで必要なクラッシャブルゾーンを確保しつつ、荷室長も最大3000mmという大台を維持することに成功した。 ここで両車の明暗がくっきり分かれた。「このジャンルで本当に使えるのはハイエースだけ」という定説が確立されたのに加え、衝突安全性と室内空間を見事に両立した新型ハイエースは、そのスタイリングもおおいにウケた。以降、この市場はハイエースの完全なひとり勝ちとなった。以前は4割あったキャラバンのシェアは2割切りが常態化し、ときに1割をも割り込むようになってしまったのだ。 続き…