スレを立てるまでに至らない愚痴・悩み・相談part146 undefined925: ↓名無し↓ 22/04/26(火) 10:48:28 ID:R2.me.L1 うちのチームに、パートナー社員(いわゆる派遣のエンジニア)として来ていたK君。彼はそれなりに優秀なエンジニアだった。仕事が決して早いとは言えず、ミスが無い訳でも無かったが、成果物については丁寧なものだった。コードが読みやすく綺麗で、K君にその事を伝えて褒めた所、「後で読む人が困らない様に可読性には気をつけています」と若干照れくさそうにしていたのを覚えている。K君はいつの頃からか職場に小さいスーツケースを持ち込む様になった。少し気になったので聞いた所、「荷物がちょっと多いので…すみません」と申し訳なさそうな感じに謝っていた。持ち込むのが難しいなら近所のコインロッカーにでも預けます、とも言ったが、いや個人的にちょっと気になっただけだから気にしないでと言った。IT系は良くも悪くも少し変わり者な人間が多いので、K君もそういう一人なんだなとしか思わなかった。K君は勤怠は真面目だったが、一度だけ始業時間を過ぎても来ていない事があった。まずK君の所属会社(A社)に連絡してみたが連絡が取れず、仕方無く(あまり良くない事だが)緊急時の連絡用として聞いていたK君の個人の電話番号に連絡した。K君は電話で起きた様で、「すみません、すぐに会社に向かいます!」と言った。何故か受話器の向こうは少し騒がしく、有線の様なBGMがかすかに聞こえていた。程なくして、K君は慌てた様子で出社してきた。電話してから20分足らずだったので、「電車で寝過ごしちゃった?」「近くの公園で寝てたの?」と半ば冗談ぽく聞いたらK君は「……いえ、それは……」と言ったきり、下を向いて黙りこくってしまった。その様子を見て何か嫌な予感がした。上司も同じだった様で、金曜日だった事もあり「おごるから」と普段は酒に弱く飲めないから、という理由で飲み会への参加は断っていたK君を半ば無理矢理居酒屋に連れて行った。上司、K君、俺、同僚の4人で安い居酒屋に入り、乾杯(K君はウーロン茶)をした後、他愛ない世間話や仕事の話をしながら、それとなく今日の遅刻の理由や、電話してからすぐに出社してきたけど、電話かけた時は何処にいたのかを聞いた。K君によると、近所のマンガ喫茶にいたという。もう○ヶ月前(K君がスーツケースを持ち込み始めた頃)から、平日はマンガ喫茶から現場(弊社)に通っていると。今日みたいな日は節約の為に、深夜までやっているファミレスやマックなどで夜を明かす事もあると言った。「え?どうして!?お金無いの!?」と上司が失礼な事を聞いていたが、K君はあっさりと肯定した。「はい……家賃がどうしても、払えなくなって……」と言った。…