ヤマハは、「SEROW XT250」「tricker XG250」にエンストするおそれのある問題でリコールを発表した。 リコール届出内容 リコール開始日 令和4年6月15日 不具合部位 原動機(エンジンコントロールユニット) 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因 ① エンジンコントロールユニット(ECU)のプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、ECUがスロットルは閉じていると認識して燃料を減らし、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。その状態からスロットルをゆっくり開けると、さらに混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。 ② エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルをわずかに開けた状態を保持すると、過度に燃料を増量して燃焼室内に吸入される混合気が濃くなるので、薄くしようと燃料を減らす制御が入る。その状態からスロットルを閉じると、燃料を増量する制御は停止するが、燃料を減らす制御は継続するため、混合気が薄くなり、最悪の場合、エンストするおそれがある。 ③ エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、暖機途中にアイドリング状態を継続すると、排出ガスをクリーンにするために燃料を減らす制御が入り、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなる。そのため、エンジン回転が不安定になり、最悪の場合、エンストするおそれがある。 改善措置の内容 全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。 対象車 通称名(型式) : SEROW XT250 (2BK-DG31J) リコール対象車車台番号 : DG31J-000013~DG31J-013124 範囲及び制作期間 : 平成30年8月9日~令和2年7月31日 対象車台数 : 13,065台 通称名(型式) : tricker XG250 (2BK-DG32J) リコール対象車車台番号 : DG32J-000011~DG32J-002034 範囲及び制作期間 : 平成30年8月23日~令和2年7月22日 対象車台数 : 2,024台…