1:ジャンピングエルボーアタック(SB-Android) [CO]:2022/05/24(火) 08:39:47 ID: ID:grTXu2g10 BE:769643272-2BP なぜこんなに?通学路400mにポール33本 “通りにくい”は 「意図した反応」 生活道路での交通事故を防ぐため車の走行速度を時速30キロに制限する「ゾーン30」。福岡市の50代女性から、「交差点などにポールが多く設置され、運転しにくくなった」という声が、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。400メートルほどの道路に据えられたポールは30本超。なぜこんなに? 取材を進めると、やむにやまれぬ事情が浮かんできた。 (竹中謙輔) 離合できず渋滞…接触する車も 場所は福岡市中央区白金の高宮小周辺の通学路。幹線道路に囲まれた地区がゾーン30に指定されている。女性は通勤でゾーンを通る必要があり、自身では注意しながら運転。その上で「歩行者を守る必要は十分理解できるが、車が離合できずに渋滞が起きている。子どもを乗せた自転車やベビーカーも通りづらそう」と訴える。 本来幅員4メートルの道路も、ポールがある場所では3・5メートルになる。四つ角では軽乗用車でもポールを避けて大回りする必要があり、ポールに接触する車もちらほら。離合では片側の車が停止することも多く、車が連なる状況もしばしばだ。 しかし、高宮小周辺で朝、児童の登校を見守っているボランティアの男性は「幹線道路に通じる抜け道になっていて、(以前は)狭いのにスピードを出す車が多かった」と振り返る。保育園関係者は「車は通りにくそう。でも安全に歩けるようになりました」。 ドライバーの声は「意図した反応」 このエリアがゾーン30に指定されたのは今年3月。市は地元住民と協議し、高砂1丁目交差点から那の川2丁目交差点までの約400メートルの区間に計33本のポールを設置した。 中央区地域整備課の安海健太郎課長に聞くと「ドライバーからの『通りにくい』という声は、こちらが意図した反応でもある」。あえて離合しにくい幅員や、曲がりにくい四つ角に整備し直したという。背景にあるのは、ゾーン30そのものの抑止力の限界だ。 日本大の小早川悟教授(交通工学)によると、ゾーン30は約10年前から各地で導入された。しかし当初から「車がスピードを落とさない」との指摘があり、3年程前からポールなどで速度を落とさせる取り組みが始まったという。 福岡市にはゾーン30が76カ所(3月末現在)ある。2018年度以降、6カ所のゾーン30でポールを設置し、今後も増やす方針だ。一部のドライバーの危険な運転が、運転者全体にも迷惑をかけている。…