本当にやった復讐 名無しさん@おーぷん 2014/07/13(日)21:34:00 ID:SDn7Ah7JA 復讐、といっていいか分からん地味な話だが。高校に入学が決まったころ、母から「実は遠い親戚に(私)と同い年の女の子がいて、同じ高校に入学が決まった。大人しい子で、よろしくねってその子のお母さんが言ってた」と聞いた。高校二年のクラス替えで、その子と同じクラスになった。背の小さくて大人しい子で、仮にAちゃんとしておく。Aちゃんは自己主張をしない子だった。もっと言えば、あまりにも自分の意思を主張しない子だった。慣れない内は読書中の私にすら気づいてもらえるまで隣に立って見つめるだけで声はかけない。お弁当をいっしょに食べたければ入口付近でお弁当を持ってじっとこちらを見つめてくる。(私は完スルーするつもりだったが、いっしょに食べていた友達が負けてそれ以降いっしょに食べることになった)混んでれば購買で買い物もできないし、なるほど高校入学まで接触なしだった遠い親戚を頼りたくなるほどに友達がいないのも納得といった具合だった。何回か注意もしたが、特に変わる様子はなかった。まあ私も数少ない友達が全員他クラスになってしまい、同じクラスで付き合いのある子はその子くらいだったから大して気にせず付き合っていた……のがあだになった。そして月日が経って修学旅行の自由行動でどこに行くか決める話し合いの日になった。班はリア充四人とぼっち二人(私とAちゃん)の六人グループになった。リア充1、2「京都市内を回りたい」リア充3、4「大阪まで足をのばしたい」私「どこでもいいっすわ」Aちゃん「………」という感じで分かれた。厳正なるクジ引きの結果班長となった私は一応司会としてAちゃんにも「どこか行きたいとこある?」と聞いたのだが、Aちゃんは俯いて「………」となっていたので特に希望なしということにした。残りは京都市内or大阪。両方は時間的に無理なのでどちらかに絞りたいのだが、リア充たちは一歩も引かず、お互いの主張をぶつけあっている。こりゃいつまで経っても終わらんわー、と思いさっさと帰りたい私はこう提案を出した。「だったら全員バラバラに行動して好きなところに行けばいい。日誌はテキトーにごまかせばいいぶっちゃけ私は一人行動がしたい」と。自分の好きなところに行きたいのはリア充たちも同じなので、リア充4人は即座にその案に乗った。残るはAちゃんだけなので、「Aちゃんはどう思う?」と尋ねたところ「………」となっていたので沈黙は賛成、ということで「自由行動は各自行動」という方針になった。…