法律の改正によって規制が緩和される「電動キックボード」の迷惑走行が、後を絶ちません。番組の取材で、若者らによる飲酒運転が続出している実態が明らかになりました。 ■利用者急増…“ルール違反”続出 最近、街中で見掛ける機会が増えた、電動キックボード。19日には、改正道路交通法が成立し、2年以内をめどに、運転に必要な免許が16歳以上であれば、不要になります。 特区に指定され、条件を満たした電動キックボードの場合は、ヘルメットを着用せずに運転ができる東京・渋谷区。シェアリングサービスも行われていて、利用者が急増しています。 しかし、車道の走行が義務付けられているにもかかわらず、これを無視。さらに、信号を守らないなど、交通ルールに反した運転が続出しています。 ■“飲酒運転”路上飲み「4杯飲んだ」 そうしたなか、春の陽気の到来と共に、新たな問題が起こっています。 飲食店の通常営業が行われているにもかかわらず、過ごしやすい気温となったためか、街では路上飲みをする人が急増。その上、電動キックボードを利用し、「飲酒運転」する人が後を絶たないというのです。 実際、電動キックボードのレンタルスペースを見てみると、複数のアルコールの空き缶があります。番組は、飲酒が疑われる状態で、電動キックボードを利用しようとした男性を直撃しました。 利用者の男性:「これさ、もう返すから、タクシーで行かない?飲酒運転について、取材してるらしい」 男性に取材を申し込んだところ、キックボードを元の場所に戻しました。しかし、隣にある自転車に乗ろうとしています。自転車に乗りながら、スーツケースを引いて行ってしまいました。 その後も、飲酒運転での利用者が次々と確認されました。 飲酒運転の男性:「(Q.飲酒運転はご存じですか?)実際は飲んでますけど、4杯くらいです。飲んでることを忘れてました。飲酒運転って、感覚がなかったです」「(Q.お酒飲んでる?)紙コップで買ってきたお酒。レモンサワーのもととかで、炭酸水で飲んだりしてたので。全然杯数は、そんなにいってない。これだけ、ろれつが回るくらい」「(Q.どのくらい飲んでる?)何杯かとか分からないです。正直言うと」 ■警視庁「指導取り締まり・取り組み強化」 都内で去年12月から先月までに、電動キックボードの酒気帯び運転や歩道の通行などで、摘発された件数は212件。警視庁は20日夜も、取り締まりを行っていました。 男性2人組が声を掛けられていました。飲酒をしたと2人が認めたため、アルコールの検査が行われています。…