1:鬼瓦権蔵 ★:2022/03/13(日) 10:53:45.12 ID:eG5sQuPI9.net 高齢ドライバーによる事故が増えている。アクセルとブレーキを踏み間違えて店舗や民家に突っ込んだり、高速道路を逆走したりするなどの場合、認知機能の低下が疑われるケースは多い。 そのため、今年5月13日から、警察庁は75歳以上の一部の高齢ドライバーの免許更新時に、実車試験を行うことになった。パスしなければ免許は更新できなくなる。 そこで気になるのは、高齢者である自分の親の運転だ。もちろん、もしもの際の対策についても念頭に置いておきたいものだ。 ■高齢ドライバーが受ける検査と講習とは 高齢ドライバーによる事故の多さは以前からも問題になっていて、数年前から75歳以上のドライバーに対しては、運転免許証の更新時の高齢者講習の前に、認知機能検査を行うことになっている。 この認知機能検査は、記憶力や判断力を測定するもので、「時間の見当識」「手がかり再生」「時計描写」の3項目について30分ほどで検査される。 この認知機能検査は、当初は更新時にしか義務付けられていなかったが、いまは、75歳以上のドライバーが、信号無視や通行区分違反、一時不停止など認知機能が低下したときに起こしやすい違反行為をしたときは、臨時認知機能検査が求められる。 そして、認知症であると診断された場合には、認知機能検査と同様に、運転免許の取り消しや停止となる。 認知症であると診断されなかった場合でも、それ以前の検査結果も鑑みて、認知機能の低下が一定の基準に該当した場合は、臨時の高齢者講習の受講が求められている。 5月13日の法改正後は ここまでが現状だが、5月13日の法改正後からは、さらに、認知機能検査と高齢者講習の内容と手数料について変更が予定されている。 まず、免許更新通知が届いた時点から過去3年間に一定の交通違反歴のある「75歳以上のドライバー」に、運転技能検査が求められることになった。逆に言えば、無事故無違反を継続している優良ドライバーには、この検査は課されない。 ここで言う一定の交通違反に含まれる違反には、「通行区分違反」「携帯電話使用等」「交差点右左折時方向違反等」「安全運転義務違反」「信号無視」「交差点安全進行義務違反等」「速度超過」「通行帯違反等」「横断歩行者等妨害等」「横断等禁止違反」「踏切不停止等・遮断踏切立入り]の11類型がある。 法改正後は、免許更新通知が届いた時点から過去3年間において、これらのうち1つでも違反を犯せば、免許更新時に運転技能検査が義務化される。 そして、過去3年間に違反歴のある75歳以上のドライバーは、運転技能検査で合否判定が下されて、不合格になると免許の更新はできなくなるという。 これについては、自動車教習所の仮免検定や卒業検定のイメージで、試験中に信号無視などをしてしまった場合は一発で不合格になるのと同様だ。免許の更新期間内に繰り返し受検はできるものの、合格しない限り、免許の更新はできない。 検査の費用は3550円。ちなみに、認知機能検査については、認知症に関する医師の診断書を提出することで代えられるようになる。 ■運転し続けたいならサポカー限定免許も では、免許更新ができなかった場合、車を手放すしか道は残されていないのだろうか。この場合、希望者は原付免許や小型特殊免許などは継続できるが、そのほかに新設の「安全運転サポート車(セーフティ・サポートカー。以下サポカー)限定免許」を取得することで、運転を続ける道もある。 サポカーとは、自動ブレーキに加えて、ペダル踏み間違い時の加速抑制装置の搭載など、安全運転支援装置を備えた車のことだ。サポカー限定免許は、運転できる車をサポカーに限定した免許で、2022年5月13日から開始される新しい免許で、申請があれば即日、免許交付される。 免許証には「普通車はサポートカーに限る」旨が記載され、条件に該当しない車を運転した場合は、違反点数や罰則の対象となる。 車を日常的に使用していて免許返上にまだ迷いがあるようなら、サポカー限定免許の取得も視野に入れて、マイカーの買い替え時などのハード面の対策も検討しておきたい。…